今、ジンバブエでは「スマホ決済と仮想通貨」がアツい
中国でキャッシュレス化がどんどん進んでいるっていうのはよく耳にする話。で、他の国はどうなんだろう?と思って、いろいろ調べているうちに、意外な国が目に留まりました。ジンバブエです。
※ちなみに、上の写真は首都のハラレ。想像以上に都会です!
キャッシュレス化は必然!?
ジンバブエといえばハイパーインフレのイメージです。自国の通貨であるジンバブエドルが紙クズ同然になり、パンひとつ買うために持ちきれないほどの札束を抱える人々をニュースで見たことがあります。
実際、2009年には自国通貨を廃止して、アメリカドルなど9つの外貨を国内通貨として使用することに。とはいえ、ことはそんな簡単に解決するはずもなく、肝心の外貨が不足し、今現在も経済の混乱は続いている模様。
そんな背景から、ジンバブエの人々は“通貨”そのものに見切りをつけ、キャッシュレス化への動きが加速したようです。
仮想通貨取引所が
中央銀行に勝訴
その象徴ともいえるのが「Zapper」というQRコード決済用アプリの存在。
同国のテクノロジーメディア「TechZim」によると、今多くの経営者たちがこの「Zapper」を積極的に取り入れる動きがあるとのこと。日本でいえば「LINE Pay」のようなものでしょうか。なんせ、通貨の流通が滞っているジンバブエでは、銀行からお金を引き出すのにも上限が決められており一苦労。スマホ決済が当たり前になれば、生活はグッと楽になりそうですよね。
スマホ決済だけでなく、仮想通貨にも注目が集まっています。
すでにジンバブエ国内には、ビットコイン対応のATMが設置されているとか。さらに2018年中には「KuvaCash」というスタートアップが、仮想通貨を使ったスマホ決済を広めていく予定もあるそうです。
今年の5月中旬には、ジンバブエで最大の仮想通貨取引所「Golix」が、ジンバブエ中央銀行による仮想取引を禁止する命令を憲法違反であると訴訟を起こし、勝訴したなんてニュースも。完全に追い風ですね。
キャッシュレスや仮想通貨ってなにも先進国に限った話じゃなくて、世界中の人々の生活を変える可能性を持っているんですね。
あらためて思いました。