旅上手はこんなふうに今、『冬旅』の計画をたてている。
真夏に【オーロラ特集】のパンフレットを広げて、友達に「今年の冬はオーロラ見に行こう!」と鼻息荒くして提案していた時のこと。
チョイスしたのは王道の、カナダ・ノースウェスト準州『イエローナイフ』。もちろん鑑賞率がすごく高いから、というのもあるけれど、それだけじゃない。アルバータ州でたくさん遊べる、というのも大きな魅力だ。
トランジットで訪れる人も多い、アルバータ州のカルガリー国際空港。私たちも、そのひとりだ。「アルバータ州って何があるんだっけ?」と首をかしげた友達のために、“冬のカナダ満喫プラン”をつくってみた。
START!✈︎
カルガリー国際空港に到着🇨🇦
1日目 / 12:00
成田空港からカルガリー国際空港に着く頃には、ロングフライトで体はクタクタだし眠いはず。学生の頃は到着してすぐ遊びに行っていたけれど、社会人になってからの旅行は、時間もお金も優雅に使いたい。
ひとまずランチを食べたら、予約していたカルガリー市内のホテルにチェックインして、ゆっくり休憩するのがベター。
1日目 / 17:00
重い荷物から解放されて、ホテルで仮眠をとったりシャワーを浴びたら、今度はお腹を満たすために、街へ。
長旅を乗り切ったご褒美に、ここで食べるのはお肉一択しかない!
ダウンタウンにある『チャーカット・レストラン』は、小規模の地元の農家や牧場から食材を調達して、地域に根付いた料理の提供を大切にしている。
名物のステーキはもちろんのこと、チキンや生ハム、お肉づくしのディナーは、長旅を頑張った自分への最初のご褒美に♡
1日目 / 20:00
仕事のオン・オフの切り替えが、とてもはっきりしているカナダ人は、営業時間をすぎたら残業は滅多にしないポリシー。仕事が終わったら、庭で家族や友達と団欒の時間。その相棒として、欠かせないのがビール。
カルガリーの街でも、ここ2、3年でクラフトビールを売りにするお店が増えて、ビール好きに拍車がかかっているみたい。苦みや、ホップの香りがあまり得意じゃない人でも、100種類の樽生ビールを揃えている『クラフト・ ビール・マーケット』なら、自分好みの1杯に出会えるはず。初日の夜は、このお店で乾杯しよう。
2日目は、お隣の『バンフ』へ🐕🐾
2日目 / 10:00
2日目はカルガリーを出て、バンフに行く前にちょっと寄り道。途中にあるキャンモアの街では、犬ぞり体験ができるんだって。せっかく冬のカナダに来たんだから、ハスキー犬と戯れたいし、犬ぞりで「ヒャッホー」って王道のアレ、やりたい!
『シャンパンスノー』と呼ばれるほど、さらっさらの雪質らしい。カナディアンロッキーは、ウィンタースポーツの時期になるとよく耳にする場所。道具もないし、スキーやスノボをするのは難しいけど、犬ぞりなら特別な持ち物なく参加できるしねっ。
2日目 / 13:00
バンフに着いたらまず、明るいうちに『バンフ・ゴンドラ』へ。サルファー山に架かるこのゴンドラは人気のアトラクションで、雄大な自然に囲まれた街の様子を一望できる。恥ずかしいからやめてって言われるかもしれないけど、頂上に着いたらカナディアンロッキーでのやまびこを体験すると決めている。
2日目 / 15:00
この山にはさらに、ワンダフルなリラクゼーションが待っている。それが、ゴンドラ山麓駅からすぐの『バンフ・アッパー・ホット・スプリング』。この景色を、温泉から堪能できる……極上だ。控えめにいっても、極上。
『サルファー』は、英語で『硫黄』の意味。この山の麓にある、硫黄泉が名前の由来になっているんだとか。15時間も時差があるなかで早起きした疲れも、ここでゆっくりして洗い流そう。
2日目 / 18:00
さぁ、きました。アルバータ州の宿を探したときに、ここだけは泊まる!と意気込んだ、名門ホテル『バンフ・スプリング・ホテル』。すごいでしょ?映画に出て来るお城みたい。外装も内装もゴージャスな上に、スパも気持ちいいって口コミを発見。あぁ……最高。
レストランでは、地元の食材を使った伝統料理をお上品に堪能(ひとときのお嬢様気分も一緒にめしあがれ)。すっごく高そうだけれど、前々から予約していれば、1泊14,000前後!このくらいなら手が届く。レッツ、お嬢様な夜。
2日目 / 22:00
ディナーを食べて眠くなる前に、お嬢様方は優雅に星を見に行きます。目的地は『ミネワンカ湖』。夜は明かりがなくて本当に真っ暗だから、ガイドさんに案内してもらおう。
途中で、バンフの夜景を一望できるスポットに立ち寄るのも忘れずに。賑やかな街から離れて、澄んだ空気の中で見る星空……そして帰るのはあのお城。休み明けの現実に戻りたくなくなること、間違いなし。
朝がきたらお城に別れを告げ、
アクティブな3日目を🏃❄
3日目 / 10:00
今度は明るい時間の『ミネワンカ湖』へ。夜は星を堪能したけれど、カナディアン・ロッキーの湖で冬に現れる、アイスバブルを見ることが出来る。
湖底の植物から発生するガスが、湖面にたどり着く前に凍り付いてできる現象で、白い無数の気泡が足元に広がっているんだって。
3日目 / 13:00
次は『ノーケイ山』に移動して、トラックのタイヤチューブで雪山を滑るスノーチュービング体験!頂上から係りの人にキックされて降りてくるらしいんだけど、思ってる以上にスピードが速いって声も多くて、絶叫好きには期待大のアクティビティ。
3日目 / 16:00
山から降りてきたら、今度はバンフの街歩き。メインストリートである、バンフアベニューを中心に、ショッピングモールやお土産さん、カフェがぎゅっと集まっている。
徒歩で充分周れるから、腹ごしらえをしながら、カメラ片手にこの街でショッピングを楽しみたい。あ、でも、イエローナイフも待ってることだし、買いすぎには注意しないと!
カルガリーに戻って、
オーロラを見に『イエローナイフ』へ
たった3日間のプランを考えてみただけで、アルバータ州の楽しみ方って、こんなにある。前乗りの時間を堪能したら、いよいよイエローナイフへ。カルガリーから約2時間半のフライトで到着!
イエローナイフの前に、
エドモントンに行くのもおすすめ◎
今回はカルガリー+バンフのプランを選んだけれど、アルバータの州都エドモントンに行ってからイエローナイフへ行くのもアリ。
一世紀以上続いているファーマーズマーケット、『オールド・ストラスコナ・ファーマーズ・マーケット』や、アメリカのユタ州、ミネソタ州ニュー・ハンプシャー州で開催されていた『アイス・キャッスル』のイベントが、エドモントンでも楽しめるようになったんだって!
もっとのんびり旅をしたいときには、この2都市に絞って満喫するのもいいよね。
今回は冬のアルバータ州プランだったけれど、夏の時期は世界的に有名な『ロイヤル・ティレル古生物学博物館』で、恐竜の化石を発掘することもできるし、ロッキー山脈に囲まれたエメラルドグリーンの湖を、カヤックで周ることもできる。
どの季節に行っても、飽きることなく遊びつくせるアルバータ州。バンクーバーやトロントにはない体験や景色で、たくさんの驚きと癒しをくれるに違いない。
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Top photo: ©︎Travel Alberta / Mike Seehagel