これぞFUN RUNの極み。人気の「那覇マラソン」をレポート!

沖縄で走ってきました!

僕はTABI LABOのライターである以前に、サブ3(42.195kmを3時間以内で完走すること)を目指すランナーです。自己ベストは3時間9分と、記録達成までもう少しといったところ。今月は「那覇マラソン」と3年連続となる「青島太平洋マラソン」に出場しました。

初めての経験だったのですが、わざわざ2週連続でフルマラソンを走ったのにはワケがあります。

今年で34回目を迎えた「那覇マラソン」は、アップダウンの激しいコースと20度を超えるという気候条件から、完走率は70%ほどと他よりも完走者の少ない大会として知られています。それにもかかわらず、日本国内外から約3万人のランナーが集まる西日本で最大規模の市民マラソン大会なんです。

マラソン愛好者を自称する僕としては、それだけの人気を誇る大会に出場しないワケにはいかないし、過酷なレース条件なのに多くのランナーたちが惹かれるその魅力を探りたい。マラソン日和を期待して、いざ那覇へ!

12月2日、最高気温27度超

©2018 TABI LABO

当日、晴れました。

12月初旬とはいえ、朝9時の時点で気温は例年通り20度を超えています。この気温の変化が完走率を左右するポイントで、最高気温28度超の2016年の完走率は53%だったとか。

「夏物」が必要ということで、シューズに合わせてアンダーアーマーのウェアを新調しました。アンダーアーマーといえば、今大会のメインスポンサー。前日には、ランニングアプリと連動する新作シューズ「HOVR INFINITE」を紹介するブースがランナーの間で話題に。初マラソンの時からシューズを使っているので、これを機にウェアも揃えてみました。

©2018 TABI LABO

スタート地点のEブロックではランナー同士の会話も盛んで、すでにお祭り状態。僕の隣には、タンクトップ姿の”フレディ”をはじめとする仮装ランナー集団が。地元テレビ局もそれに目をつけ、知らないランナーたちと肩を組んでフレディを囲むところをしっかりと生中継されました。

ランナー2万5千人が
「FUN RUN」を求めて沖縄へ

©2018 TABI LABO

こういったRUNイベントのあり方は、2007年に始まった東京マラソンをきっかけに、従来のストイックなスポーツという側面だけでなく、走ることを楽しむ「FUN RUN」としても市民権を得ています。

言うまでもなく、この大会においても「FUN RUN」が魅力のひとつ。アップが前半20km続くコースでも暑さがきつくても、沖縄を走るということ自体にFUN RUN要素が強く、それに惹かれて多くのランナーが集まってくるんだと思います。

©2018 TABI LABO

今回のエントリーは約2万5千人。なかには、ハードなレースでも記録更新を狙うランナーたちも。参加者が多いこともあり、出走40分前にはゼッケン番号のブロックに整列しなければいけません。この大会は時間に厳しいので、時間内に整列していないと最後尾からのスタートになってしまうので注意が必要です。

そして、もうひとつ大事なことを言っておくと、お手洗いはスタート90分前には済ませておいてください。想像以上に並んでいて、60分前では諦めなくちゃいけませんでした。

「国際通り」から始まる市民サービス
全部、食べ放題!

©2018 TABI LABO

9時、スタートです。

マラソン大会でよくフィーチャーされるのが、開催地ならではの「エイド」ですよね。この大会では、市民が自主的に設置している「私設エイド」がどれも太っ腹な内容。それに、現地の人がサポートしてくれるから市民とランナーの間に「一体感」が生まれるんです。

それは、スタートして4km地点の「国際通り」から始まります。

沖縄ではステーキでシメるという話もありますが、ここではフルマラソンの手始めに「肉」が用意されています。営業そっちのけで配っているお兄さんを中心に、早くも立ち止まるランナーが目立ちます。

これを皮切りに、ここからゴールまで私設エイドは途切れることなく続きます。定番の飴やチョコレートから、沖縄ならではのサトウキビジュースやサータアンダギー、パイナップルが配られていました。沿道の人曰く、牛丼やソーメンは「速い人たちは食べないから」ということで、後半になるにつれて配膳準備を始める人も多いのだとか。

僕が初体験だったのは、エネルギーゼリーやハンディパックのスポーツドリンクまでもらうことができたこと。後半のバテた時に「もう少し!」の言葉と共に手渡してくれたので、気持ち的にも体力的にも心強い味方になってくれました。

子供達にまで励まされながら走ったのですが、こういった市民とランナーの距離の近さが「頑張って走ろう」と勇気づけてくれるエネルギーにもなるんですね。

©2018 TABI LABO
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那覇マラソンの醍醐味は
FUN RUN×沖縄観光

©2018 TABI LABO
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中間ポイントの平和記念公園を過ぎると、登り坂が少なくなって走りやすい道のりに。制限時間さえ守れば自由に走ることができるので、25km地点手前では一時的にコースを離れて「ひめゆりの塔」に献花をするランナーもいました。

ラン仲間曰く、観光したいエリアを決めてから大会を探す旅行目的のランコミュニティも多いのだとか。その点でいうと、沖縄県南部5市町をぐるっと巡るコースだったり、走り終えてから沖縄を観光できるというのは那覇マラソンの魅力ですよね。

ここだけの話、最後の登り坂に差し掛かった残り5km地点からちょっとだけ歩いちゃいました。暑さにバテたからだと思うんですが、前半に集中していた登り坂で下半身に疲労が溜まって重くなってしまったんです。

それでも走りきれたのは、完走したら思いきり食べようと決めていた沖縄グルメが待っていたから。結果、4時間11分で完走しました!

©2018 TABI LABO
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最後にサラッと言ったのですが、「目標はサブ3!」なのにサブ4すら達成できませんでした。結果は出せなかったんですけど、課題はスタミナということが分かったので次に繋げます。なんせ「ライターである以前にランナー」ですから。

※翌週の大会は3時間12分で完走。サブ3の壁は厚い。2019年こそは!

アンダーアーマーは様々なRUNのスタイルや楽しみ方、実用的で普段使いもできるギアなど、あなたの快適なランニングを全面的にサポートしてくれます。走った人にしかわからない「RUNの向こう側」に待っているものを、あなたも体感してみませんか?

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