モヤモヤ解消!イギリス人は美術館に足を運ぶ
イギリスでは、ストレス解消を求めて、美術館に足を運ぶ人が増えるかもしれません。思いっきり汗を流せる運動でも、心をからっぽにできる瞑想でもありません。
新しいトレンドだと捉えてしまうと、ちょっとニュアンスは異なります。これまでも一部の人は、館内は静かだから自分と対話する時間をつくれるとして、美術館を好んでいました。それに、壮大なアートを目の前に、自分が抱えている不安の小ささを実感できることもあります。
イギリスの芸術支援団体「Art Fund」による2500人を対象にした調査結果によれば、その63%が気持ちを落ちつかせるために美術館に訪れた経験があると回答。また、30歳未満の人々は定期的に足を運ぶことで、全体に比べて約2倍も、不安から解放されたいと考えているそうです。
そこで、「Art Fund」は改めて癒しを提供できる美術館のあり方にスポットライトをあてることに。
彼らが販売している240以上のアート施設で使えるパスは26歳未満限定でしたが、その年齢制限を30歳未満まで引き上げました。日々のモヤモヤ感を解消したいと考える世代に、よりよい生活を送ってほしいという意思の表れです。
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