弥生美術館・竹久夢二美術館と野菜の甘みぎっしりカレー

屋外で食べるカレーっておいしい

そこで!

庭園や公園を眺めながら食べられる
おいしいカレーを集めました

 

#2

 

文京区弥生。江戸時代まで遡ると、このあたりにはまだ町名がありませんでした。徳川御三家水戸藩の中屋敷があった場所で、名前がついたのは明治5年(1872年)のこと。九代目藩主の斉昭が屋敷内に建てた歌碑から、向ヶ岡弥生町という町名がつけられ、昭和40年から文京区弥生という地名になったというのが事の経緯。なお、弥生土器はこの周辺で発見されたことからその名前がつけられました。さて、弥生といえば東京大学本郷キャンパスの弥生門。そのはす向かいにあるのが、弥生美術館・竹久夢二美術館です。

©小川真吾

 

弥生美術館・竹久夢二美術館は、昭和59年(1984年)に、弁護士の故・鹿野琢見氏が私邸に建てた私立美術館です。大正ロマンを代表する挿絵作品を鑑賞するのはもちろん、併設されている「夢二カフェ 港や」でのんびりとくつろぐのも、ここならではの過ごし方。立ち寄った際に注目したいのが、そのインテリアや調度品です。大正の雰囲気が感じられるバルーンシェードのカーテンやアンティークのオーディオ、そして夢二柄と言われる花柄のテーブルも素敵です。2階席には大きな窓があり、庭に植わった桜や梅、しいの木などを眺めることができます。まるで森にいるかのようです。

 

©小川真吾

 

カレー激戦区からほど近い立地ながら、東京大学の職員や学生に愛される看板メニューが、野菜の甘みぎっしりカレー(730円税込)です。美術館を訪れる人や休憩で立ち寄った人が、食事をしてお茶までゆっくり飲んでいけると好評です。野菜は季節によって変わりますが、今のシーズンはレンコンやかぼちゃ、夏はズッキーニやエリンギなど、スライスした焼き野菜をのせたチキンカレーです。甘みの強いルーは、ほんのりとした辛さも。下味をしっかりとつけてよく煮込んだチキン、自家製のピクルスは、大人だけでなく子どもたちも喜ぶ味に仕上がっています。港やと言えばこれ、と言う人も多いとか。

一杯一杯深みのある味わいと香りを楽しめるよう煎りたての豆を仕入れている珈琲や、スタッフがつくるオリジナルケーキにもこだわりがあります。日当たりがいい窓側の席で、カレーと珈琲を。ぜひ、ケーキも一緒に。

 

Top image: © 小川真吾
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