【23区初】上野・国立西洋美術館が世界遺産に登録!
ユネスコ(国連教育科学文化機関)は、上野の国立西洋美術館を世界文化遺産として登録したと発表しました。
三大陸に及ぶ
文化遺産として世界初に
これはフランスの建築家、ル・コルビュジエの建築作品を7カ国、17点にわたってリストに記載したもの。同氏の建築作品のうち、近代建築への大きな貢献が見られる作品を一括で登録、三大陸にまたがる世界初の「資産」となりました。
1959年に完成した同美術館本館は、コルビュジエが設計した国内でただ1つの作品。同館によると、戦後、日仏間の国交回復・関係改善の象徴として作られたものなのだそう。
らせん状の回廊や柱だけで構成される1階部分「ピロティ」という建築形式などが特徴。また、コレクションが増えるにしたがい、巻貝のように建物外側へ展示室を追加していくことのできる「無限成長美術館」の構想を採用しています。
その他登録された
建築物には個人宅なども
建築物には
その他の作品は、曲線を多用し「傑作」と評されるフランスのロンシャン礼拝堂や、自身が都市計画を行い、たくさんの建築物を残したインドのキャピトル・コンプレックスなど。集団住宅や個人宅が多いのも特長的。
同館がある台東区は、2010年より「国立西洋美術館を世界遺産に」というサイトを立ち上げています。決定の瞬間をわかちあうため、区役所の会議室をパブリックビューイング会場として利用し、審議の様子を放映するなど、区を挙げて応援していました。
このニュースを受け、来館者数が増えるという予想もされています。訪れた際は作品だけでなく、建物の機能美も楽しみたいですね。
【建物概要】
館名:国立西洋美術館
所在地:東京都台東区上野公園7-7
開館時間:9:30~17:30(冬期は~17:00)、金曜日は20:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(休日の場合は翌火曜日)、年末年始
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