大阪の食の悦楽を理解するなら「アンケラソ」と、梶原由景

この店を押えておかなければ
大阪の食の楽しみは語れない。

──「有望な若手シリーズ」企画から詳しくお話を聞きたかったのが「アンケラソ」。立ち飲みスタイルで焼肉を食べさせる店はたくさんあると思います。なかでもこの店の魅力はどこに?

 

アンケラソを押さえていない人は大阪の食の楽しみを理解していない。こう言い切ってもいいと思います。そのくらい、今のトレンド感を捉えている店だと僕は思います。

まだ若いんですが店主にっしゃん(西尾 亘平さん)の食に対するセンスは群を抜いてますからね。はっきり言っちゃうと、にっしゃんを追っかけていればだいたい大阪のうまい店、新しい店の情報はつかめます。

 

──牛モツの串焼きの名店「串源」で修行されて独立。本家の味を引き継いでいる?

 

串源出身といっても仕入れ元の紹介でいいネタが入ってくる以外、何ひとつ踏襲してませんよ。裏なんばのあたりで抜群にうまいと思います。真っ当にうまい。

 

──ホルモン焼きと聞くと七輪やガスロースターを想像しますが、お好み焼きのように鉄板で焼くというスタイルはよくあるんですか?

 

大阪には多いですよ。もっとヤバい店もたくさんあります。こびりついたカスいつ取るんだろう?みたいな。

 

──それにしても、驚くほど安い!

 

串源もそうですし、大阪にはコリアンタウン鶴橋のような確立した焼肉スタイルがあることを東京の人はあまり知りませんよね。それを安くてうまいものが集まる裏なんばで展開したっていうのも、今のムーブメントにしっかり乗ってますよ。

 

──アンケラソはどういったシーンで利用されますか?

 

いつ訪れても賑やかですが、僕は二軒、三軒回って毎回シメに。顔出しって感じです。

僕はだいたいいつも散々飲んでからなので、もうビールは入らない。それでも情報収集もかねて大阪に行く際はベンチマークにしています。

焼肉ではなく、こちらも梶原さんオススメの焼きそば。目玉焼きや天かすを除いてシンプルに麺とヘルメスソースの味を楽しむのが梶原流。太くて硬く、味がしっかりしている麺が特徴的だそうです。

店主にっしゃんの人柄にも注目です。『どやメシ紀行』本編はこちらから。

※メニューや価格はオンエア当時のものです。

「アンケラソ」

営業時間:17:30~24:00(フードL.O.23:00)
定休日:火曜(水曜・木曜不定休)

Top image: © 2019 TABI LABO

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