麻辣湯が人気の「本屋」!?今ソウルで一番ヒップなのは「ウルチロ3街」だ

明洞から徒歩15分程にある「ウルチロ3街(乙支路3街)」。元々は印刷所などの多いエリアで、ブルーカラーが集まる飲み屋街だった。ところが、経営破綻により廃墟ビルが増え、今は閑散としている。

そんなところに目をつけたのが次世代を担う若者だ。格安でバーやカフェをオープンできるため、自分たちのやりたいことを好きにやっている。「HIPチロ」と呼ばれるだけあり、めちゃくちゃクールなのだ!

まだ日本ではあまり紹介されていないが、ソウルの最前線はここにある──。

今回は紹介するのは「行く前によくリサーチをしておくべき3軒」だ。

줄리아】

入り口には大きく「BOOK」の文字。でも、ここはチャイニーズビストロだ。中に入ると、エレクトロスウィングが流れていて、少し大きな声で話しても大丈夫な雰囲気。

店員さんのオススメは、韓国風にアレンジされた麻辣湯。トウガラシと山椒のダブルで口を刺激され、体が熱くなる。そして、どんどん汗が出る。

流行に敏感な若者たちは、この次に「感覚の帝国」というバーに行って、踊りを楽しむのが定番だという。

チャイニーズビストロからのダンスなんて、やってみたくなっちゃうじゃないか。

 

 

을지식당】

違う記事で紹介した「을지싸롱」のオーナー、チョ・ソクボンさんが経営していたのがこちらのレストラン。

ビルの外に小さな看板が立てかけてあったら、営業中。

お店に入ると、店員さんに「来るときにInstagramでDMをするか、電話をするのが決まりなんです」と言われた……。でも、食事をしたいと伝えると、「わかった、いいよ」とのこと。意外とあっさり。それじゃ、意味ないじゃん! 嬉しいけどさ。

しばらくしてから来店したカップルも、全く同じことを言われていた。全然浸透していないカルチャーみたい。ま、この入りにくさもHIPチロならではのこと。

そんなレストランだけど、おもてなしは超一流。監視カメラがあるんじゃないか?と思うくらいにバッチリなタイミングで、テーブルに来てくれる。

 

 

Hwadam / 화담 / 和談】

取材前のリサーチで一番気になっていたバー。ブロック塀がお店の入り口になっている。やっすい表現だけど、スパイ映画に出てきそう。

実際に行ってみると誰もいない。店員さんもいない。5分くらい突っ立っていると、お兄さんが来て、「今日はもう閉めちゃった!」と一言。時計を見ると22時くらい。Instagramには24時までやっていると書いてあったのに……。

でも、お兄さんは優しかった。「僕は帰るけど、撮影は好きにやっていいよ。ドアは開けっ放しにしておいてね」と言ってくれた。セキュリティの甘さを感じるけど、あの人がいるなら、また行ってみたいな。

 

 

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。