アブ、蛾、ゴキブリ……言われなければ気づかない。これが「昆虫専門店」の実力だ!
タンパク質が豊富で環境への負荷も少ないと、世界中で注目が高まる昆虫食。だけど……素揚げしたバッタやコオロギや幼虫、あのビジュアルに抵抗がある人も少なくないはず。
そんななか、南アフリカのケープタウンに昆虫食専門のレストランが登場した。店名もそのまま「The Insect Experience」。興味本位のキワモノ扱いではなく、普通においしい料理として味わって欲しいとシェフ。
その専門店が提供する料理がコレだ!
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「ん?どこに?」というのが正しい反応です。
チェリートマトとバジルを散らした平打ちのパスタ生地に練り込まれているのは、乾燥させてパウダー状にしたアメリカミズアブの幼虫。丸いファラフェルにも同じくこの幼虫が入っており、スティック状のフライにはモパネワーム(蛾の幼虫)が素材として使用されている。
というように、書き出せばどれも昆虫。でも、こうしてしまえば虫が使われていることさえわからないではないか。
考えてみれば、わざわざ姿形を残して提供するのは、「昆虫食です」あるいは「ゲテモノです」を誇張したいがゆえなのではないだろうか。冒険心を持たずとも、罰ゲームのように構えずとも、こういった昆虫食の提供の仕方もあるという、そんなアイデアをもらえたニュースでした。
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ゴキブリの分泌液「Entomilk」を使って作った「バイエルン風ダンプリング」。
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