三重県が「アウティング」を条例で禁止へ
今週3日(水)、三重県はLGBT(性的少数者)への差別を禁止する条例を制定し、そのなかに“アウティング”の禁止条項を盛り込む方針であると表明した。
アウティングとは、本人の了解を得ずに他人が第三者にSOGI(性自認や性的指向)を晒す行為のこと。2018年に東京都国立市にて日本で初めて禁止条例が施行されたが、都道府県としての制定は今回が初となる。
先月、韓国・ソウルのLGBTが集うナイトクラブで新型コロナウイルスのクラスターが発生した際、性的少数者であると周囲に知られ、差別されることを恐れた人々の調査協力を得られなかったという経緯を踏まえ、三重県では、LGBTの人々がこれまで以上に安心して生活できるようにとの思いからアウティング禁止を条例化するとのこと。
併せて、LGBTに限らず他人に性的指向のカミングアウトを強制することも禁止したい考えだといい、有識者会議を経て今年度中の制定を目指すそうだ。
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