チェス、将棋の次は……AIと人間の「ケーキ作り勝負」!
AIの頭脳と人間の意地を賭けた戦いは、これまでにもさまざまな分野で繰り広げられてきた。
今回火ぶたが切られたのは……ケーキ対決「BakeAgainstTheMachine(機械に負けないケーキ作り)」だ。
主催は、アメリカを拠点とする大手食品会社「Mars(マース)」。
「スニッカーズ」や「M&M'S」で知られる同社が、チョコボール「Maltesers(モルティーザーズ)」のおいしさを最大限に引き出すために持ちかけたこの対決。
勝つのはAIと人間、一体どちらだろうか?
© maltesersuk/Instagram
AI代表の「Google Cloud」のエンジニアチームは、何百もの既存レシピを機械学習させ、「Maltesers AI Cake(モルティーザーズ AI ケーキ)」を考案した。
レシピのベースとしてAIがはじき出したのは、クッキーとケーキのハイブリッド「cakie(ケーキー)」。
モルティーザーズの甘みを引き立てる塩味を探して、チームがGoogle検索で「sweet and salty(甘くて塩辛い)」と調べたところ、トレンド上位には「Is Marmite sweet or savory?(マーマイトは甘い?しょっぱい?)」という質問が。
これを受けて、仕上げのバタークリームに、イギリスの発酵食品「マーマイト」を混ぜることに。単体では賛否両論のマーマイトだが、これならかなりマイルドな味わいになりそうだ。
© marswrigley/Instagram
対する人間代表には、イギリスの料理コンテスト番組「Great British Bake Off」で昨年優勝したピーター・ソーキンス氏を起用した。
ソーキンス氏が手がけた「Maltesers Entremets(モルティーザーズのアントルメ)」は、お母さんが作ってくれたキャラメルケーキのレシピに、醤油を加えて旨味を強めたもの。
対決に際して、ソーキンス氏は「機械に対抗するケーキ作りはとても楽しい挑戦。だって、AIと真っ向勝負してケーキを焼いたといえる人は少ないでしょう」とコメントしている。
さて、気になる勝負の結果は……なんと「あなた次第」とのこと。
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