イリノイ州『アジア系アメリカ人の歴史』を必修科目に
7月9日(金)、米イリノイ州の現知事J・B・プリツカーは、同州における公立学校で「アジア系アメリカ人の歴史」を教えることを必須にする、新しい法案「TEAACH法」に署名。
同授業をすべての公立学校に求める州法が可決されるのは、米国で初めての例であるようだ。
背景には、米国で新型コロナウイルスの感染拡大以降、強まっているとされるアジア人差別がある。
今回の州法では、アジア系アメリカ人がアメリカの発展に貢献してきた歴史を伝えることで、正しい歴史認識や公平な理解を生徒に促す。また、19世紀以降の公民権の歴史に関する内容もカリキュラムに盛り込まれるようだ。
プリツカー知事は今回の州法について「歴史と真に向き合うとはどういうことか、私たちは新しい基準を作ろうとしている」とコメント。
同州法は、来年1月1日に発効し、授業は2022年度から開始するとのことだ。
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