コロナ禍で「ネコの幸福度」が上がっている模様
コロナ禍において外出制限がかかる中、ペットを飼っている人たちはどれだけ、ペットたちの癒しに救われただろうか?
しかし、先日英ヨーク大と英リンカーン大が発表した論文では、幸せになったのは、私たちだけでなく、ペットも同様であったかもしれないという嬉しい結果が報告された。
「コンパニオンアニマルの福祉と行動に対する英国のロックダウンの影響」をテーマにした同論文では、犬や猫などのペットを飼育する人々に対して、ロックダウン以前以後でペットの行動がどのように変化したか約5000人にアンケート調査を実施。
それぞれの種によって、ポジティブな影響やネガティブな影響、または変化なしとの結果が報告されるなかで、それぞれの答えを数値化して動物順に列挙。
すると、数あるペットの中で、猫の飼い主の多くが(犬の飼い主よりも)ポジティブな影響を多く回答したようだ。
具体的には、36%の人が「より愛情深くなった」、35%の人が「以前より後を追ってくるようになった」、27%の人が「よりリラックスするようになった」、25%の人が「より社交的になった」、14%の人が「より活発になった」と回答した。
またネガティブな影響に関しても無視できないなかで、すべての飼い主のうち67.3%の人がペットの行動に変化があったと回答したことは、ペットが外部的な要因によって、大きく行動を変えることを証明するもの。
論文の著者であるダニエル・ミルズ教授は、「ペットは人間の生活を豊かにすることができると長い間認識されてきましたが、コンパニオンアニマルの福祉は、飼い主の行動や身体的および社会的環境に強く影響されます」と結論づけている。
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