新大陸発見も……コロンブスは、ドケチだった。

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

コロンブス・デー(新大陸発見の日)

15世紀から17世紀にかけて、ヨーロッパ諸国による大規模な航海がおこなわれた時代。新航路の開拓や新大陸の発見は、世界各地に大きな変動をもたらしました。

その「大航海時代」に活躍した人物のひとり、イタリア人探検家クリストファー・コロンブスに由来した今日、10月12日。南スペインのパロス港を出港したコロンブス率いる船団は、水平線の向こうに陸地を発見。新大陸への上陸を果たしました。

じつはこの島、目的地として想定していたアジアではなく、バハマ諸島にある島のひとつだったというんだから。今思えば、どういう航路を描いていたんでしょうね。

さて、表題の「コロンブスがドケチ」だって話。

1942年の航海の際、コロンブスは「最初に陸地を見つけたものには報酬として金貨を与える」と約束し、乗組員たちの士気を高めていたんだとか。

そして10月12日ですよ。

先の島(現在のバハマにあたる)に到達し、世紀の大発見となった……じつはこれ、ちょっとしたいわくが付く話でして。なんでも、最初に発見したのはロドリゴ・デ・トリアナという船員だっだそうで。

ところがこのロドリゴ、報酬の金貨を受け取ることはなかったというのです。コロンブスはのちに「トリアナが見つける前夜に、不明瞭ながら光やオーラが見えた」と主張したそうな。つまりは自分が最初だ、と。

おいおい、子どもの屁理屈か!(笑)

で、コロンブスさん。島に上陸後、スペイン語で「聖なる救世主」を意味するサン・サルバドル島と命名したそうです。

そんなわけで金貨を手にできなかったトリアナでしたが、こうして500年以上が過ぎた世にもしっかり名を残したことを思うと、お手柄だってことには変わりありませんね。

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