誰も望まない、地球に「環」ができる未来。

地球を取り巻く宇宙ゴミの問題が深刻だ。

現在、欧州宇宙機関によると、約1億7000万個の宇宙ゴミが、私たちが住む星の周りを高速で移動している(それらの内の約2万9600は、宇宙機関による追跡対象)。

宇宙ゴミによる問題は度々発生しており、国際宇宙ステーションは、衝突を回避するために操縦が必要になることもあるようだ。

一方で、ジェフ・ベゾスは、さらに3200の衛星を軌道に投入する計画を掲げており、イーロン・マスクの「スペースX社」は、今後数十年でさらに4万の衛星を打ち上げる計画を立てている。

このまま規制がなければ、将来空に見える星のうち、15個に1つが星ではなく衛星になるという残念な推定もある。

宇宙ゴミは回収が難しいためにこのような問題が発生しているのだが、そんな中で、科学者のあいだで、一つの仮説が誕生している。

それは、地球の周囲を乱雑に動く宇宙ゴミをまとめて、地球を取り巻く"1つの環"を作るというもの。

実際に、磁石を応用する方法で、宇宙に散らかるゴミを1つの軌道上に誘導することができるかもしれないと一部の研究者らは考えているらしい。

地球を周回する、今はまだない「環」。いつの日か、本当に出来てしまうのだろうか。どうにかして阻止したいものである。

Top image: © iStock.com/johan63
誰も望まない、地球に「環」ができる未来。
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。