大人の自転車旅には「ツイードジャケット」がよく似合う

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

ツイード・デー
(National Tweed Day)

桜の開花とともにいよいよ春の訪れに心躍る日々。

それでも、まだちょっと肌寒く感じる日もありますよね。そんな日に一枚はおるジャケットにツイードはいかがでしょう?秋冬の素材として人気のツイードですが、今の時期が最終盤。

で、なぜにそこまで推すのかといえば、今日がツイード・デー(National Tweed Day)だから。

季節感を装うワンランク上のおしゃれとして人気のツイードが生まれたのはイギリスやスコットランドと言われています。短い羊毛を紡いでつくる「紡毛糸(ぼうもういと)」を用いて織られた織物は暖かく、防寒性にすぐれているだけでなく、高級感ある印象を与えてくれますよね。

ところで、ツイードジャケットと自転車の蜜月な関係をご存知ですか?

ツイードジャケットにハンチング、ニッカポッカに長めの靴下を履いた英国紳士のスタイルでクラブマンモデルやダッチスタイルなんかのクラシックな自転車を乗りこなす。映画のワンシーンから飛び出してきそうなグッド・オールド・デイズなあのスタイルです。

それはここ日本でも。

昭和初期の自転車のスタイルだったり、60年代に大流行した「輪行」では大人の趣味として自転車と着こなしがワンセットだったようです。そこで活躍したのがくだんのツイードジャケットというわけです。

さて、ツイードと自転車といえば、発祥の地イギリス・ロンドンで2009年より開催されているサイクリングイベント「The Tweed Run」があります。

© DW Euromaxx / YouTube

イベントにはドレスコードがありまして、もちろんそれは「ツイード着用」。目的は早く走ることではなく、いかに優雅にツイードを着こなし自転車をこげるか。

詳しくは以前TABI LABOでご紹介した記事に任せるとして、こうやってツイードの着こなしを楽しむカルチャーそのものがステキじゃないですか。

さあ、シーズン最後に今日はツイードでお出かけしてみてはいかがです?

Top image: © aprilante/Shutterstock.com
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。