細胞を培養し、3Dプリントで作成した「耳」の移植に成功

バイオテクノロジー企業「3DBio Therapeutics」が、耳の細胞をもとに3Dプリントされた「新たな耳」の移植に成功したと発表した。

この手術を受けたのは小耳症患者。小耳症とは、生まれつき片方もしくは両方の耳が小さかったりかけていたりする状態のこと。

通常、小耳症患者の治療は、肋軟骨で耳介(外に張り出している部分)のフレームを作成、もしくは多孔質ポリエチレン(PPE)を素材としたフレームを作成し、それを移植しているそう。

対して、「3DBio Therapeutics」は、患者の耳を3Dスキャンし、耳から0.5グラムの軟骨細胞を採取、それを培養で増殖させる。そうして出来上がった「新たな耳」を移植したという。

従来の方法と比較して、患者の負担が軽く、適応性がある点が特徴だ。

今後「3DBio Therapeutics」は耳だけでなく、乳房臓器移植も視野に入れて、研究を重ねていくとのこと。耳の移植の成功は医療業界に大きな影響を与えることになるだろう。

Top image: © 3DBio Therapeutics
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。