飛行機は「顔パス」の時代に……。
スクリーンの前に立つだけでフライト情報が丸わかり!
デトロイト空港に乗客のフライトに関する個別情報を表示する「パラレル・リアリティ(PARALLEL REALITY)」が設置された。
これはカリフォルニアに拠点を置くスタートアップ「Misapplied Sciences」と「デルタ航空」との提携で開発されたもの。
同スクリーンはSF的なテクノロジーによって、複数の乗客に対して個別情報を同時に表示できるんだそう。
では、実際どれくらいの人数まで認識できるのか?
その数じつに100人! それだけ多くの乗客を認識し、見事にそれぞれのフライト情報を写し出す手順とは……?
【ステップ1】
保安検査場の先にある「パラレル・リアリティ体験」キオスクにて、乗客はスクリーンを見る体験にオプトイン(参加)するかどうか選択。
【ステップ2】
搭乗券をスキャン、もしくはデルタ航空のデジタルID顔認証システムを利用することで体験をスタート。
【ステップ3】
オプトインすることで乗客の情報と位置情報が結びつき、モーションカメラが乗客の姿を追跡。それにより、乗客に向けたメッセージも後を追うように表示される。
不安に感じるかもしれない「プライバシー問題」だが、最初に参加の可否を乗客に任せることで、懸念を払拭しているのだそう。
「Misapplied Sciences」CEOのAlbert Ngは、「体験に参加することを選択しない乗客にはスクリーンが作動しないようにした」と「Insider」の取材に対し語っている。
ちなみに、同技術はスクリーンの表示領域から乗客が離れると、その情報は自動で削除されるようになっているとのこと。
今回紹介した「パラレル・リアリティ」は、現在デトロイト空港にのみに設置されている。けれども、空港以外の施設での利用もそう遠くない未来に実現しそうだ。
ある意味「顔パス」なこのサービスで、旅のあり方がまたひとつ変わろうとしている。さて、アナタなら「オプトイン(参加)」する?