「フェムケアに関する福利厚生」の充実を!90%以上から要望が集まる
「宝島社」が取り組むフェムテック・フェムケア啓発プロジェクト「もっと話そう! Hello Femtech(ハローフェムテック)」の一環として、10~70代の男女3349名を対象に「フェムテックに関する意識調査」が実施された(2023年2月28日〜3月7日)。
今回は、フェムテック・フェムケアをテーマに「女性の働きやすさ」に関する福利厚生に焦点を当て、その結果をご紹介したい。
早速、「フェムテックに関する福利厚生はあなたの働く企業または団体で導入されていますか?」との質問から。
これに「はい」と答えたのは18.2%のみで、「いいえ」が26.1%。そして「わらからない」は29.2%であった。
上記で「はい」と答えた人に「どの制度が導入されていますか?」と聞いたところ、「生理休暇」が18.4%、「子育て休暇」が10.7%、その他ほとんどの項目は5%以下。
導入に乗り出す企業が増加しているとはいえ、まだまだ多いとは言えないよう。
実際、「あなたが企業または団体で働く場合、フェムテックに関する福利厚生制度を充実させてほしいと思いますか?」という質問には、93.2%が「はい」と回答した。
さらに、「具体的にどの制度が欲しいですか?」に対しては、「更年期障害治療費補助」「生理休暇」「更年期障害相談」の3つが上位に。
現状、生理へのケアに比べると更年期へのそれは見落とされがちな課題であり、この数字を見ると、早急な対応が必要といえそうだ。
ちなみに、導入こそしていても、利用していない人も少なくはなく……その理由としてこのような意見が。
・できるだけ迷惑かけたくない、困っていることを知られたくない・結婚もしておらず、子どももいないので、ここぞとばかりに福利厚生を利用するのは、ためらわれる・体調不良として普通の有給休暇を使う・やはり取りづらいイメージがある。誰も取っている人を見たことがなく、報告する上司も男性なので言いづらい・有給休暇すらまともに取れないので生理休暇等は考えられない。生理休暇取得のためには人手不足解消や労働賃金の値上げ等、改善しないといけないことがたくさんあると思う
宝島社では、企業と従業員、また、男女が互いを尊重し合える社会になることを願って──今後も同プロジェクトに注力していくそう。
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