ワインだって「ソバー」に楽しめる。気鋭ブランドから本格ノンアルワインが登場

飲みの場では必ずお酒を飲むのが当たり前だった時代は、終わりを告げようとしている。健康意識の高まりや、多様なライフスタイルの広がりに伴い、世界中でノンアルコール飲料市場が活況を見せる現在。

アメリカで急成長を遂げるワインブランド「90+ Cellars」が仕掛ける、新たな波が到来した。そう、ノンアルコールスパークリングワインの登場だ。

ハリウッドセレブも注目
進化する「ソバーキュリアス」

今年11月、「90+ Cellars」は待望のノンアルコールスパークリングワイン「スパークリング・ブリュット」と「スパークリング・ロゼ」を発売。これらの新商品は、高まるノンアルコール飲料への需要に応えるべく、フランスの提携ワイナリーから調達した高品質なワインをベースに開発。独自の脱アルコール技術により、本格的な味わいを残しつつも、アルコール度数は0.5%未満に抑えられているという。

同社のワインディレクターを務めるAlexandra Shaughnessy氏は「ソバーキュリアスなライフスタイルを試している人も、完全にアルコールを断っている人も、90+ Cellarsはあらゆる人のライフスタイルに寄り添う商品を提供したい。誰もがワインを飲めるようになることは、私たちのDNAに組み込まれており、そのためには顧客の声に耳を傾けることから始める必要がある」とコメントしている。

本格的な味わいを実現
伝統と革新の融合

今回発売されたノンアルコールスパークリングワインは、伝統的なワイン製法を用いながらも「逆浸透膜法」という最新の脱アルコール技術を採用している。この技術により、ブドウ本来の豊かな香りと風味を損なうことなく、フレッシュでフルーティーな味わいを保つことを実現。それでいて、1本あたり12ドルという手頃な価格設定も魅力的だ。

「スパークリング・ブリュット」は、ソーヴィニヨン・グリ種のブドウを使用し、柑橘系フルーツ、核果、ハニーサックルの爽やかな香りが楽しめる。一方「スパークリング・ロゼ」は、グルナッシュ種のブドウを原料とし、イチゴとラズベリーのフルーティーなアロマが特徴。また、低カロリーであることも大きな魅力のひとつ。1杯あたりわずか25カロリーと、健康や体型を気にする人にもぴったりだ。

ノンアルコール市場の未来は
多様性とともに

従来の低アルコール・ノンアルコール飲料市場は「ビール業界」が中心であったが、近年ノンアルコールワインの人気が高まっており、2027年には世界的に7%もの成長が見込まれている。ノンアルコール飲料市場は、まさに今、大きな転換期を迎えているというわけだ。

「90+ Cellars」のノンアルコールスパークリングワインは、アメリカ国内の15以上のマーケットのオンラインストアおよび小売店で販売される。彼らの挑戦は従来の酒類メーカーの枠を超え、変化する消費者のニーズに柔軟に対応する、新たな時代の幕開けを象徴するだろう。

👀 GenZ's Eye 👀

90+ Cellarsの企業理念、「素晴らしいワインを人々に」が示している通り、ノンアルコールワインの発売は私たちにとって、ワインをより身近なものに感じさせてくれるはず。これからの飲み会のスタンダードは、シラフで楽しむ!?

Top image: © 90+ Cellars
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。