【新世界の泡】地球温暖化から生まれた!?極上の英国産スパークリング

ワインの生産量で有名な国の産まれではない「新世界ワイン」連載でご紹介している本企画。パーティや華やかな場で活躍するスパークリングワインですが、本場のシャンパーニュにひけをとらない、というか、それ以上な存在感を見せる1本も豊富にあるんです。

地球温暖化がもたらした大英帝国の復権

まずお伝えしたいのが、地球温暖化がワインにも大いに関係あるということ。ブドウの栽培、熟成といった様々なワイン作りにおいて、気温や湿度の変化にはナーバスにならざるを得ません。

その温暖化の恩恵を得たのがイギリスワイン。
そもそもイギリス南部は、ドーバー海峡を隔てたフランス・シャンパーニュ地方と海底で繋がっている同じ土壌。エレガントなスパークリングワインを造るブドウ品種の栽培に適した「白亜質土壌」が広がっています。地球温暖化により、もともとのシャンパーニュ地方のブドウに適した条件の北限緯度も北に広がっている、ということも踏まえると、このエリアが良質なスパークリングワイン生産に適しているという話に納得。
ゆえに、いまスパークリングワインはイギリスに注目!

©2018 TABI LABO

紹介するイギリスの「ハッティングレイ・ヴァレー クラシック・キュヴェ ブリュット」は、シャンパーニュと同じ品種・製法(瓶内二次発酵)で、13ヶ月以上の熟成を経て造られています。
飲めば、イーストの香ばしい香りがふんわり広がり、熟成感溢れる果実味とオーク樽によるフレーバーが心地よく口に広がる。そして、キリッとした酸が全体をバランス。色合いも美しく少し濃いレモンイエロー。
これって本場シャンパーニュの泡を評価するときとほとんど一緒の表現!?

英国の某ワイナリー創業者は「われわれにはシャンパンを凌ぐシャンパンを造れる条件が揃っている」って語るほど。価格もそれなりなのは、自信の表れなんでしょう。
ルールでシャンパンと呼べないだけで、この英国のスパークリングワインは温暖化以前のクラシックなそれと同じなのでは?って思えてきます。
いまの最高峰のほうが進化っていいながら味を少しずつ変えてることを考えると、もしかしたら「本物より本物」なのかも。

ワインに不適な産地とされていたイギリスだったんですが、いまや大英帝国の威厳を復権させたかのようにフランスのお株を奪っています。
好みのサンドイッチや甘い焼き菓子と合わせて楽しむイングリッシュ・スパークリングって、トラッドで素敵なひと時になりそうじゃありません?

Top image: © 2018 TABI LABO

ハッティングレイ・ヴァレー クラシック・キュヴェ ブリュット

■産地:イギリス
■ぶどう:シャルドネ、 ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、ピノ・グリ
■色:白(スパークリング)
■味わい・風味:辛口
■実勢価格:750ml 6,090円~

「英国生まれ」のモノって、なぜか欲しくなる!
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