ナイキとレゴがグローバルパートナーシップを発表。子供向けフットウェアやレゴセットを2025年夏より展開
スポーツとクリエイティビティ、それぞれの領域で子供たちの世界を豊かにしてきた二つの巨人が、歴史的なタッグを組んだ。
NikeとLEGO Groupが、子供たちの遊びを再定義するためのグローバルな複数年契約のパートナーシップを発表。
運動の楽しさと創造の喜びを融合させ、未来の世代に新しい体験を提供する。
遊びの再定義ナイキとレゴの協業
このパートナーシップの核にあるのは、Nikeの「Just Do It」精神と、LEGOブロックが持つ無限の想像力を掛け合わせ、すべての子供たちをスポーツと遊びの世界へ招き入れるという思想。
その実現のために、両ブランドは今後数ヶ月にわたり、世界各都市での没入型体験イベントや、共同ブランド製品のコレクションを展開していく計画だ。
この壮大なプロジェクトの顔として、WNBAで3度のMVPに輝いたNikeのシグネチャーアスリート、A’ja Wilson氏が就任。
彼女は「子供の頃からレゴブロックで遊ぶのが大好きでした。創造性と遊びは、スポーツだけでなく、学業や人生においても私を助けてくれたと知っています」と語り、この取り組みが子供たちにポジティブな影響を与えることへの期待を見せた。


体験からプロダクトへ広がる遊びの世界
このコラボレーションは、具体的な製品やイベントとなって子供たちの元へ届けられる。
まず、2025年6月7日から11日にかけて、カリフォルニアのレゴランド・リゾートにバスケットボールをテーマにした「Nike and LEGO Play Arena」がオープン。
ここでは、自分だけのレゴミニフィギュアをデザインしたり、ミニチュアのバスケットボールジャージを組み立てたりと、創造性を試すことができる。さらに夏には、ヨーロッパのサッカー熱に合わせて、ロンドンでも体験型イベントが予定されているようだ。
プロダクト展開も豪華なラインナップが控える。
7月1日には、1,180ピースからなる『LEGO Nike Dunkセット』が発売。スニーカーカルチャーとレゴの創造性が融合したこのセットは、バスケットボールファンならずとも心をくすぐられるだろう。
続いて8月には『Nike Air Max Dn x LEGO Collection』、9月には『Nike Dunk Low x LEGO Collection』が登場。
レゴブロックの象徴的なスタッド(突起)やミニフィギュアのデザインが、Nikeのスポーツカルチャーと見事に融合したフットウェアやアパレルが、子供たちの日常を彩る。





遊びが持つ力を未来への投資に
両ブランドの取り組みは、製品販売やイベント開催に留まらない。
国連が6月11日を「国際遊びの日」と制定するための活動を共同で支援するなど、遊びが持つ力を社会全体で高めていこうという強い意志がうかがえる。
Nikeはまた、大中華圏で再生シューズから作られた多機能遊び場を建設するプロジェクトを推進。上海に設置される新しいプレイグラウンドは、子供たちの活動的な遊びを促進する。これは、企業活動が未来の世代への具体的な投資となり得ることを示す好例だ。
スポーツと創造性。この二つの力が交わる時、子供たちの可能性は無限に広がるのかもしれない。NikeとLEGO Groupのパートナーシップは、遊びという人間の根源的な活動を通じて、よりアクティブでインクルーシブな世界の実現を目指す、壮大な試みの第一歩といえる。









