お寺を文化の発信地へ。岐阜県山県市の東光寺、現代アートと月見茶会のコラボイベント
岐阜県山県市にある臨済宗妙心寺派の禅寺「東光寺」で、2025年10月4日と5日の2日間、現代アートとコラボレーションした月見茶会『禅とアート2025』が開催された。
500年以上の歴史を持つこの寺院は、これまでにも境内のライトアップイベントで多くの人を集めてきたが、今回は「寺離れ」に一石を投じる新たな試みとして、文化発信の場としての役割を再定義することを目指したという。
アートを愛でながら楽しむ二つの抹茶体験
イベントでは、参加者が現代アートを鑑賞しながら抹茶を楽しめる、二つのプランが用意。「本堂プラン」は、本堂で随時抹茶と和菓子が提供される、比較的気軽に楽しめる内容だ。
いっぽう、「茶室プラン」は、明治時代に建立された茶室で、アート作品を間近に感じながら本格的な抹茶体験が、いずれも私服で参加できたようだ。

© 株式会社ポニーキャニオン

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尺八や琴の演奏、地産グルメも
当日は、アート鑑賞と抹茶体験に加え、4日には本堂で尺八の演奏が、5日には琴の演奏など、さまざまな催しが行われた。
また、境内には山県市の食材を使用したグルメの出店では、京都を拠点に活動する「futo」による手打ち蕎麦を使った一品や、岐阜の米を使った炊き込みご飯などに舌鼓を打った。
東光寺の住職と寺嫁は、同イベントが、茶の湯やアートに馴染みのない人でも楽しめる内容であり、伝統文化やものづくりへの理解を深める「一期一会」のきっかけになることを願っているとコメントしている。

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