物語に泊まる宿。宿泊体験サービス「空想旅文庫」が全国に拡大
宿泊体験に物語を添えるローカルステイサービス『空想旅文庫』が、ADDressやOURoom、稲取銀水荘といった3つの施設への導入を開始し、全国への展開を本格化させている。
このサービスは、オリジナルの物語を通じて、地域の風土や文化に触れる新しい旅のスタイルを提案するもの。
宿を舞台にした小説が旅を彩る
『空想旅文庫』の特徴は、実在する街や宿を舞台にしたオリジナル小説が用意されている点にある。
ゲストは、かつてその場所に暮らしたであろう人々の物語をヒントに創作された小説を、アメニティとして受け取り、滞在中に読むことができる。
宿泊業界が直面する「差別化の難しさ」や「体験の表層化」といった課題に対し、物語という感情的な価値を加えることで、地域文化への没入体験を促す狙いだ。

多拠点生活プラットフォームから老舗旅館まで
今回新たに導入が決まったのは、多拠点生活プラットフォームの「ADDress」、別荘サブスクリプションサービスの「OURoom」、そして伊豆・稲取温泉の老舗旅館「稲取銀水荘」。
ADDressの担当者は、「家や地域に宿る物語を丁寧にすくい取り、滞在中に過ごす時間に新たな彩りを与えてくれる」と、この取り組みへの共感を語っている。
稲取銀水荘の担当者も、「“物語を体験する”というスタイルが加わることで、記憶に残る体験価値が一層高まる」と期待を寄せているという。


10月22日にはリリースイベントも開催
この『空想旅文庫』のリリースを記念したトークイベントの第2弾が、10月22日に東京・御茶ノ水で開催される。
「ものがたりの力で付加価値を作る滞在体験のつくりかた」をテーマに、コンテンツツーリズムの可能性を探る内容になるとのこと。
micro developmentは、今後も全国の宿泊施設や自治体との連携を進め、「まちのストーリーを宿にしたい」というニーズに応えていくとしている。

日時:2025年10月22日(水)19:00〜21:00
会場:オチャノバ(東京都千代田区神田駿河台4-3 新お茶の水ビルディング 7F)
募集人数:30名(対面)
参加費:無料
申し込みはこちらから→https://kuusotabibunko2.peatix.com/






