Z・ミレニアル世代「肉需要」をけん引。米の食肉市場、過去最高1120億ドルに
米国の食肉市場は2025年に1120億ドル規模へと拡大し、過去最高を更新した。
調査レポート「Power of Meat」によると、販売量も前年比で増加しており、食肉および家禽製品は依然として家庭の食卓における中心的な存在となっている。
実際、米国のほぼすべての家庭が食肉を購入しており、家庭で調理される夕食の約9割に肉や鶏肉が含まれているという。
若年層が成長を主導
市場拡大の大きな要因となっているのが、Z世代とミレニアル世代の消費行動だ。
両世代は販売数量の増加分の約67%を占めており、特に「肉を使った料理を増やしたい」と考える割合が高い。Z世代では約半数、ミレニアル世代では6割近くがこうした意向を示している。
また、子どもがいる家庭では購買への影響も大きく、特にティーン層が肉料理をリクエストするケースが多い点も特徴といえる。
AIとSNSが食卓に影響
若年層は食事のアイデアを得る手段として、SNSやAIの活用も進んでいる。
Z世代とミレニアル世代の約4分の1がAIツールを利用してレシピや食事のヒントを得ており、この割合は他世代と比べて大きく上回る。全体でもAI活用は急増しており、わずか2年で大幅に普及が進んだとされる。
こうしたデジタルツールの活用が、日常的な料理習慣にも影響を与えているようだ。
健康志向の変化も追い風に
食肉に対する健康イメージも改善している。
調査では、約77%の消費者が「肉や鶏肉は健康的な食事の一部」と認識しており、この割合は2020年以降で大きく上昇した。
高タンパクで柔軟に調理できる点や、価格と満足感のバランスが評価されており、節約志向と体験志向の双方に対応できる食品として支持が広がっているとみられる。
多様なニーズへの対応が鍵に
今後は、手軽に使える挽き肉などの実用性と、高付加価値な肉製品の両立が重要になると指摘されている。
消費者はコストパフォーマンスと食体験の両方を重視しており、小売業者には幅広い選択肢の提供が求められている。
若年層を中心とした消費スタイルの変化が、食肉市場の成長を今後も左右する可能性がある。






