「それでもオトナですか?」学生目線の地下鉄マナー広告が深い・・・

高校生が制作した、乗車マナーの向上を呼びかけるポスターが、ちょっとした話題を呼んでいます。“学生目線”で大人のマナーを指摘するその内容は、的を得ていて深く考えさせられるもの。

大人なのに…
学生は、こう考えています

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2015年11月より、札幌市営地下鉄の駅などに掲示されている、こちらの2枚作品。作成したのは、それぞれ札幌平岸高等学校デザインアートコースの学生です。
札幌市交通事業振興公社が高校生を対象に「学生から大人への呼びかけ」をテーマに、マナーポスターの応募を実施。大人にはない彼らの視点に、気付かされる部分が多いのでは?

従来の視点を逆手にとった
学生ならではの見え方

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車内での通話、ヘッドホンからの音漏れ、お化粧…。実際、迷惑行為に大人も子どもも関係なかったりします。でも、これまでのマナー啓発広告と言えば、大人が迷惑に思う若者(学生)の行動に焦点を当てたものが多かった。その意味では、従来のイメージを完全に逆手にとり、「最近の若者は…」のカウンターパンチとなる、学生から大人への“注意書き”といったところではないでしょうか。

ラッピングバスに
映画館の館内CM
道内屈指の美術系学生たち

ところで、平岸高等学校のデザインアートコースは、普通科でありながら道内でも指折りの美術系進学校として、人気なんだとか。海外研修をはじめとする様々なプログラムばかりか、官民連携プロジェクトへの積極的な参加で、学生たちが日常的にデザインを行う場も充実しているようです。
実は彼ら、過去にも円山動物園とJR北海道バスのコラボ企画「ラッピングバス」のデザインに採用されたり、市内の映画館・札幌シネマフロンティアの「マナー広告動画」を担当するなど、数々の受賞歴や実績を持つ学生たち。今後の活躍にも期待です。

Reference:北海道札幌平岸高等学校
Licensed material used with permission by 一般財団法人札幌市交通事業振興公社

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