じつは、春が危ない!「かくれ脱水」に要注意。症状とその原因5つ
脱水症状といえば、夏に起こるもの。こう思っている人ほど、じつは危険。真夏のようにダラダラ大量の汗をかかなくても、昼夜の寒暖さが激しい、今の時期だからこそ気をつけたいのが「かくれ脱水」なのです。
ライターAngel Chang氏が、主な症状とその原因を「LittleThings」にまとめています。気づかないうちに…なんてならないように、まずはかくれ脱水の兆候からチェック!
01.
とにかく口が臭〜い!
テキサス大学の心臓血管医学のJohn Higgins教授によると、脱水になった場合、唾液の生産が著しく低下すると警鐘を鳴らしています。
口内の抗菌特性を有する唾液の減少は、体にとっても大問題。十分な唾液が口内で不足すると、「細菌が異常増殖して口臭の原因にもなる」とHiggins教授。ちょっと匂うかも?なんて自覚症状があるならば、こまめに水分補給を。
02.
春なのに乾燥肌?
脱水状態にあることが、必ずしも汗をかくことばかりとは限りません。たとえば、上で述べたように口内の乾燥、さらには唇、そして皮膚も乾燥気味に。ここでもHiggins博士、脱水による乾燥のフェーズには段階があり、血液が十分に皮膚へ行き届いていない状態を示唆しています。これが乾燥の主な原因にあげられるんだそう。
03.
いつにも増して
便秘がヒドい…
「WebMD」の調べでは、人間が食べたものが腸へと移動する際、水分が潤滑油の代わりをして、腸や消化器官をスムーズな状態に維持してくれるんだとか。
つまり、水分自体が不足してしまうと、大腸は食物から水分を吸収しようとして、結果的に便の移動に負荷をかけてしまうことに。これが、深刻な便秘をもたらす結果になるようです。女性の皆さん、要注意!
04.
筋肉のけいれんや
こむらがえり
筋肉のけいれんは、通常、脱水とは直接的な関係はありません。けれど、熱による脱水の副作用として筋肉にトラブルをもたらします。
運動中、活発に動いている筋肉は、使えば使うほど熱を増し、硬直し、場合によっては痛みを伴います。また、体内に十分な水分が補給されていることで、危険な暑さの中でも、筋肉のポテンシャルを安定させることもできるようです。
05.
甘いモノが
欲しくてたまらない
脱水状態になると、体がブドウ糖などのグリコーゲンをつくり出すことが困難になる。こう「Everyday Health」では、注意を呼びかけています。
肝臓の細胞によってつくられるグリコーゲンは、私たちの体が余剰のエネルギー(グルコース)を保存するために使います。ところが、十分な水分がなければ、グリコーゲンを形成することはできません。その結果、脱水症状に見舞われると、体が自然と甘いモノを欲してしまうんだそう。
続いて、「かくれ脱水」の主な原因に注目していきましょう!
原因:その1
春でも過度な発汗には要注意
最も明らかな脱水の原因といえば、発汗による水分の喪失。これは、真夏でなくても一緒です。オーバーワークや、極端な暑さ・湿度のなかでの運動や作業は、通常よりも数段、汗をかきやすい状況。この状態のままで水分補給せずにいると、脱水症状が進行し、場合によっては重症化することもあると「MedlinePlus」は、こまめな水分補給を呼びかけています。
原因:その2
最近、なんだか
トイレが…近い
頻繁にトイレに行きたくなるのは、様々な原因があるため、一概に脱水だからと定義づけることはできません。たとえば、糖尿病や特定の薬(排尿を促すような)を服薬しているとき、もしくは医師も分かりかねるような医学的原因によってという場合も考えられます。
「Mayo Clinic」では、制御できないような排尿は、かなりの量の水分を体から奪い去り、脱水を生き起こす原因となることが明記されています。
原因03.
暖かくなってきたら
食あたり時は気をつけて!
こちらもMayo Clinicより。重い下痢や嘔吐の症状も、水分とミネラルを損失する可能性が高いとか。とくに子どもや幼児が下痢や嘔吐をした場合、大人以上に脱水に注意が必要。
もしも、お腹を下し気味のようならば、特定の食品、細菌感染、腸のトラブル、または薬物両方に対しての反応にも目を向ける必要があります。
原因:その4
新歓コンパにピクニック
お酒の飲み過ぎ
こちらは、「Livestrong」に紹介されていたもの。アルコールが入ると、体に水分を再吸収させることが困難になるようです。それは、体内の抗利尿ホルモン(ADH)を遮断してしまうから。このホルモンは、腎臓が水分を吸収するのに欠かせない役割を持っています。このADHが満たされていないと、トイレにばかり駆け込み、脱水を経験することに。
原因:その5
行楽シーズン本番!
でも、登山に危険アリ
高い山の上も脱水状態を引き起こすことを知っていましたか?一般的に標高2,500メートルを超える山などで、脱水の可能性が示唆される、とMayo Clinic。
あなたが高地にいる場合、呼吸も平地より早くなり、頻繁に排尿したりと、標高に慣れようと体内では、懸命に調整しているんだそう。呼吸が早くなれば、その分多くの水蒸気を吐き出し、次第に水分と体液が失われていくという原理です。
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