イスラム教徒の私が、ヒジャブを身につけながら世界を旅して気づいた「7つのこと」

ムスリムの女性が身につける布、ヒジャブ。これを被っているとひと目でイスラム教徒だということがわかってしまうので、イスラム教への誤解や偏見が強まっている現代では、辛い目や怖い目に遭うこともあるのだそうです。

インドネシアに住む女子医学生のNerissaさんも、公園でお昼を食べているだけなのに、ヒジャブのせいで人からじろじろと見られ、気まずい思いをした経験の持ち主。でも、ヒジャブを着たムスリムの女性だって、他の旅する女性たちとなんら変わりはないのだ、と彼女は言います。

彼女は、ヒジャブを被ったまま旅に出て、たくさんのことを学んだそうです。

01.
世界には
優しさがあふれている

私は、旅の中でどれだけ失礼な言葉を投げかけられるんだろう、この頭の布のせいでどんなふうに話しかけられるんだろうってずっと考えてたんだけど、間違っていたわ。

2008年のクリスマスイブをカリフォルニアの教会で過ごしたの。私のホストファーザーが牧師だったから。そこで、みんなが私のことを温かいハグで迎えてくれたときの気持ちは「驚いた」なんて言葉だけでは表現できない。しかも、みんなは私が「教会でクリスマスを祝いにきたムスリムの女の子だから」って理由じゃなくて「インドネシアから来た女の子だから」って理由で、興味を持っていろんな質問をしてくれたの。

教会の図書館から出てホストペアレンツと落ち合ったときに、何人かの人が私のところに来てくれたことも忘れられないわ。

「あなたがNerissa?カリフォルニアへようこそ!」

「アメリカは気に入った?インドネシアとはちょっと違うでしょうけど、こっちでの初めてのクリスマスを楽しんでね」

って言ってくれたの。

私は、忘れずにいようって思ってることがあるの。この世界は対になっているんだって。黒と白。上と下。左と右。そして、善と悪も。

02.
人からどう扱われるかは
「私」次第

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ひとり旅をするってことは、頼れる人が近くにいないから、どうしても周りの人に聞くしかないの。そんなときでも、私がヒジャブを気にしていなければ、他の人だってまったく気にしない。

パリで、シェイクスピア・アンド・カンパニー書店を探していたとき、私は丁寧に道を女の人に聞いたの。そうしたら、フレンドリーな笑顔をむけられて、素敵な会話をしながら私を書店まで連れて行ってくれたの。

恐怖っていうのは、頭の中だけにあるものなのかもしれない。世界には、親切で素晴らしい人々がたくさんいる。だから私たちは、ちゃんとした方法で関係を始められたら、道行く人と親友になれることだってあるかもしれない。

03.
ムスリムのことを
これまでの経験やテレビでしか
知らない人もいる

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ムスリムのことはよく知らないけど、興味はあるーー。そんな人たちの質問にしっかり答えられるのも、私たちだけ。

「なんでそんなの着てるの?それって義務なの?なんで他のムスリムの女の子はそれ着てないの?」

とても単純な質問だけど、ちゃんと正確に、広い視点を持って答えないと、誤解が生まれるわ。

私はいつも、良き「ムスリム・エージェント」であろうと思っている。私は彼らに、どうしてこんな変わった布を頭につけているのか、きっちり説明するわ。イスラムの宗教や信仰の象徴以上の意味があるから、私はこうしているの。私のアイデンティティの一部で、これには責任があると思うからやっていること。

だから、誰もこの布を理由に私を見下すことなんてできないの。

04.
旅先でムスリムの人に出会うと
懐かしく温かい気持になる

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騒々しい市場の真ん中で、「サラーム!(ムスリム同士の挨拶)」って呼びかけられて、ヒジャブを着た知らない人から微笑まれると、とっても嬉しい気持ちになる。

そういう瞬間には、私はどこに行ったってひとりじゃない、いつだって親切なムスリムの兄弟姉妹たちがいるんだ、って思えるの。

05.
同じように旅する人たちは
一番オープンに接してくれる

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旅する人は、旅をしない人が見えないものを見ている。
旅する人は、自分の空想以上のものを見ている。
旅する人は、世界にどれだけ多様性があふれているのかを見ている。

だって彼らは、旅路の途中でたくさんの人に出会い、世界にはいろんな人種や宗教があるっていう事実を知っているから。

ほとんどの旅人は、イスラム教について「メディアが描いているようなものじゃない」って知っているわ。

最初は、ヒジャブのせいでホステルのコモンルームに行くのが怖い、って思っていたけど、そんなことはまったく関係なく、みんな私の話を聞いてくれるの。

06.
優しい心を持った人は
どこにでもいる

シンガポールでジャンムンのボウルを頼んだとき、シェフ自らキッチンから出てきて

「ダメ、お嬢さん。あなたは着てるから…(ヒジャブを指差して)、これは豚肉が入っています。あなたは食べられません」

って教えてくれたの。

2012年に初めてロンドンでパブに行ったときも、友だちはみんなテキーラを頼んだんだけど、バーテンダーのひとりが私にコーラかスパークリングウォーターはどうかって勧めてくれたの。その人たちの優しさは忘れられないわ。

 07.
世界はあなたが思うより
恐怖に満ちた場所じゃない

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ここまで書いてきたことのまとめなんだけど、すべての旅人は「私たちはみんな、一緒にいるんだ」ってことをわかってるの。人間は遅かれ早かれお互いに助け合うことになるんだから、「前払い」にしたっていいじゃない?

旅人は、この「前払い」のパワーを知っているのよ。

私は旅をしている間、世界中の美しい魂に触れることができたし、たくさんの親切にしてもらえたの。自分の安心できる場所かできることで、こんなにも心が安らぐんだって驚いたの。自分が生まれ育った場所以外で、こんなにも歓迎してもらえるんだ、ってね。

Licensed material used with permission by Nerissa Rahadian
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