もう一度、日本人としてのアイデンティティを。お寺に泊まろう

お寺には、伝統的に遠方から参拝に来た人のために「宿坊」という宿泊施設があります。

お寺に泊まることで心の平穏を取り戻し、心身の調子を整えようというもの。そんな「お寺体験」には、私たち日本人ですら知らない文化や教えがたくさん詰まっていて、一度は体験しておきたいですよね。

今回紹介したいのは「お寺ステイ」が、岐阜県高山市にある高山善光寺と共同で行なったリノベーションプロジェクトです。

「TEMPLE HOTEL」が
お寺をもっと身近な存在に

現在は95%が外国人なんだとか。たしかに、日本文化を体験するにはもってこいです。

その高山善光寺が最近、リノベーションに着手。なんでも宿坊から「TEMPLE HOTEL」というコンセプトに切り替え、国や文化を超えていろんな人が集まれる場所にしたそうです。

もちろん、日本人の宿泊もウェルカム。今こそ、そのアイデンティティを再認識すべきタイミングなのかもしれません。

リノベーション後は「え、これがお寺?」と思ってしまうほどの仕上がり。

Beforeの状態だと及び腰になっていた人も、お寺に泊まるという選択肢がグッと身近になりそうです。

【Before】


【After】

【Before】


【After】

とくに気にされる方も多い「水回り」のリノベは嬉しいところ。共同ではなく、各部屋にトイレ、お風呂、洗濯機を設置したそう。

「お寺ステイ」の
魅力とは?

「お寺ステイ」は、社寺に泊まって日本文化を体験できることが最大の魅力。

24時間接続しているネットや街の喧騒から距離を置き、静寂のなかで自分を見つめ直し、自分らしさを取り戻すーー。心身の調子を整える「セルフクレンズ」を体感でき、座禅や瞑想を通して、集中力や柔軟な思考力も鍛えられるといいます。

もともとお寺は、地域の人たちが集う場所でもありました。

その伝統を活かし、地元の歴史や文化を体験し、滞在者にも心地いい新たなコミュニティを作るのが「お寺ステイ」なのでしょう。

築110年という比較的若いお寺ではあるものの、リノベーションはまだまだ終わっていません。お堂や畳、天井など、まだ修繕が必要なところはたくさん残っています。

現在「TEMPLE HOTEL 高山善光寺」ではクラウドファンディングを実施中。リターンは、お守りから、お寺に1泊できる宿泊券まで様々。

修繕に協力をしつつ、忙しそうに毎日を過ごしている友人に、ホッとする「お寺ステイ」をプレゼントするのもあり。

Licensed material used with permission by CAMPFIRE, お寺ステイ
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。