宗教別「食のタブー」。外国人の友だちと遊ぶなら知っておきたい!

ヨーロッパに暮らして25年。雑誌の取材で現地を飛び回っているというジャーナリストの片野優さんとライターの須貝典子さん夫婦の共著『ヨーロッパ人が来て見て感じて驚いた! 不思議の国のジャパニーズ』(宝島社)では、外国に住んでいるからこそ分かる日本の魅力や特徴などを、ユーモアを交えてまとめています。

ここでは、自宅やパーティーなどで外国人を招いた際に気をつけるべき「食」についてご紹介。「何が食べられて、何が食べられないのか」。とくにこれからの時代、知っておいて損はないはず。

航空会社の
細やかなサービス

ヨーロッパの主要都市から日本へ行くには、成田空港や関西空港までの直行便があります。しかし、私(著者)の住むセルビアのベオグラードからは、ヨーロッパの一都市を経由しなければならないので、その都度、料金や所要時間を考慮に入れて、JALやANA以外にも、いろいろな航空会社を利用しなければなりません。 

フランクフルト(ルフトハンザ航空)、ローマ(アリタリア航空)などを経由する方法のほか、最近はイスタンブール(トルコ航空)やアラブ首長国連邦のアブダビ(エティハド航空)を経由するのも案外使いやすいことが分かりました。

私がエティハド航空を利用したとき、ほかの航空会社にはないサービスに驚きました。航空券を買うときに、食事メニューの詳細なアンケートがあるのです。ハラル食、ヒンズーミール、コーシャーミールなど宗教に配慮した食事が5種類、糖尿病患者用ミール、低カロリーミールなど病気や健康に配慮された食事が12種類、小さな子ども向けの食事が2種類用意されるなど、乗客への細かい気遣いが見られました。

アラブ首長国連邦の民族構成は、もともとのアラブ人が約19%で、約50%はアジア系が占めます。そのため宗教は、イスラム教、ヒンズー教、仏教、キリスト教と多岐に渡り、その教えに従ってNGとなる食品にも違いがあるため、こういった配慮がなされているのでしょう。

宗教別に気をつけたい
食品リストは?

以下に、NG食品をまとめてみました。

・イスラム教徒
豚を不浄とするので、ポークは食べません。

・ヒンズー教徒
牛を聖牛と崇めるのでビーフはご法度。これに五葷と呼ばれる野菜(ニンニク、にら、らっきょう、玉ねぎ、アサツキ)も禁止。

・ユダヤ教徒
ヒズメがふたつに割れた反芻する動物(牛、鹿、羊、山羊など)以外の肉や、鱗とヒレのないエビ、カキ、タコなどの魚介類も手をつけません。

・キリスト教徒
肉を断ずる期間が設けられていて、この間、ハム、ソーセージ、サラミ類を含む肉製品、さらに乳製品まで控える信仰のあつい人もいます。

日本で外国人のお客様を招く際には、NG食品をあらかじめ聞いておくのが良いでしょう。

もちろん、なかには食に禁止事項のある宗教的背景がなく「なんでも食べる」という人もいます。とはいえ、寿司の生魚を食べられないという外国人は結構いるので、握り寿司のネタによっても好き嫌いに個人差があることを忘れないように注意してあげてください。

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