今、話題の「ミレニアルピンク」ってどんな色?

「ミレニアルピンク」と呼ばれる、淡くて少しグレーがかった優しいピンク。ファッションから始まったトレンドが今、インテリアでも注目を集めています。

「ミレニアルピンク」とは何かを定義するのは、名前の由来となったミレニアル世代を定義するのと同じくらい難しいものです。名前が広く認知されるようになったのこそ最近ですが、色そのものは何世紀も前から存在していました。それが数十年前にファッション界から復活し注目されるようになったのです。

心がはずむような、大胆で洗練された色合いは、誰でも大好きになれる色。インテリアでも多彩な取り入れ方ができます。

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Photo by Houzz

こんな気品あふれるピンク色の壁は、どんな家にも万能の選択肢とはいきませんが、間違いなくインパクトを作り出しています。「ミレニアルピンクはこんな色」と定義するのはちょっと複雑なので、まずは「ミレニアルピンクとはいえない色」を見ていくことから始めてみましょう。

「バービーピンク」ではない

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Photo by Houzz

バービーピンクを思わせるはじけるような元気いっぱいのマゼンタ(明るい赤紫)は、おもちゃやプリンセスが着るドレスの色として思い浮かべる人が多いピンク色です。おそらくこれからも消えることはない色ですが、ミレニアルピンクは違います。

写真の部屋の壁はピンクですが、女の子の服にくらべるとぐっと抑えたトーン。服のピンクはよりピュアで蛍光色の色味ですが、壁のピンクはずっと繊細でピーチ寄りの色です。

もし壁の色が服のピンクと同じ色だったら、どうでしょう? 強い色味になるとずいぶん違ってくるはず。壁にはソフトなミレニアルピンクの方がふさわしいのもうなずけます。

かといって、控えめでもない

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Photo by Houzz

ミレニアルピンクはほかのトーンのピンクより淡く繊細かもしれませんが、前面に出ないで隠れている色ではありません。まぎれもなくピンクであり、これを活かすには自信をもたなくてはいけません。ピンクのよさを引き立てる取り入れ方のひとつが、白や淡いニュートラルカラーと合わせ、少しだけ黒を足すこと。ニュアンスのあるピンクのトーンが効く組み合わせです。

永遠に愛される色、ではない

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Photo by Houzz

ミレニアルピンクを見かけるようになってしばらく経ちますが、そもそもこの先も永遠に愛されるわけではないでしょう。今のような先端をいくトレンドカラーとしての位置づけは、やはりやがて消えてゆくもの。

でも、この色の由来になったミレニアル世代自身、そんなことは気にしません。タトゥーやソーシャルメディアを積極的に取り入れてきた彼らは、今この瞬間を大事に生きていて、未来のことを気にかけてばかりはいないのです。

「壁を思い切った色で塗るのはリスクが高い」と思うかもしれませんが、しょせん壁の色。いつだって(すぐにでも、10年後でも)新しい色に塗りかえることができます。家のなかをがらっと変えてみたいと思ったら、思い切ってピンクに挑戦してみては?

じゃあ結局
ミレニアルピンクって?

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Photo by Houzz

「ミレニアルピンクではない色」がわかったところで、ではミレニアルピンクをどう説明すればいいのでしょう?

実際のところ、「ミレニアルピンクとはこの色」という決まった色はないのですが、写真の壁の色はすばらしい例だと思います。一般的にミレニアルピンクというと、ソフトなピンクにグレートーンを入れて繊細さと洗練された感じを加え、ほんのりピーチを足してあたたかみのあるローズっぽさを感じさせる色(そのぶん明るくあざやかなマゼンタの色味を抑えた色)といえます。

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Photo by Houzz

その部屋に合うペンキを見つけるには、手元に材料見本があるとベストです。ショールームやコンピュータのスクリーン上ではなく、実際の光の下で、色を確認することができるからです。ここでは、ミレニアルピンクを実現しやすい塗料をいくつか紹介します。

ベンジャミンムーアの《ビクトリアーナ
ファロー&ボールの《ペニョワール》(同社が選ぶ2016年の「今年の色」に選出)
ベアーの《エブリシングズ・ロージー
シャーウィン・ウィリアムズの《アンファシー・ベージュ》(淡い色味)
ベンジャミンムーアの《プレコーシャス》(ピーチがかった色味)

ミレニアルピンクを
インテリアに取り入れるには?

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Photo by Houzz

先にもふれた通り、ミレニアルピンクはたくさんの白と合わせると引き立ちます。さらに白はピンクをピンクらしく見せるだけでなく、抜け感もつくってくれるので、部屋全体がピンクの印象が強くなるのを抑えます。

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Photo by Houzz

家具やドア、トリミング、アートなどのアイテムでさわやかな白や淡いニュートラルカラーをたっぷり使うと、ピンクの壁をちょうどいいさじ加減の印象に見せて、抜け感が生まれます。

他のピンクを合わせる

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Photo by Houzz

ミレニアルピンクは白とあわせると引きたちますが、あざやかなピンクと合わせると、控えめなニュートラルカラーの印象が強くなります。手前のリッチなローズピンクのランプの存在で、壁の淡いピンクがまとまりある印象になり、トラディショナルなニュートラル路線とは一線を画しながらベッドルーム全体が心安らぐ雰囲気になっています。

アクセントウォールに

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Photo by Houzz

思い切った色合いのアクセントウォールを1ヵ所取り入れると、空間の構造ががらっと変わります。ダイニングエリアの背景になっているピンクの壁があるおかげで、全体がひと続きの間取りになった空間にゆるやかなゾーニングができるほか、ピンクの壁との対比で奥の白い壁が後ろに見え、実際より空間に奥行が感じられます。ときには多少思い切った攻めの色を取り入れて、抑えた控えめな色(シンプルな白など)を引き立てると、空間に深みが出て広く感じられるものです。小さな家でも恐れずにチャレンジしてみましょう。

ドアをピンクに

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ミレニアルピンクをちょっとだけ使ってみたい、という方におすすめなのがこちら。ドアだけをこの色にペイントすると、やりすぎることなく部屋に個性をもたらすアイキャッチになります。建具を黒やブロンズ仕上げにすれば、全体を引き締めるアクセントになって完璧です。

子供部屋の家具に

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Photo by Houzz

ずっと使えればいいのにと思いつつも、現実には数年使ったらおしまいなのが子ども用の家具。であれば、子どもも親も好きになる、楽しくなるようなトレンドカラーを取り入れてみては? こんな淡いピンクなら、子ども部屋にクラシックな雰囲気がプラスされ、楽しさと控えめなかわいらしさの両方がかないます。写真のようなティピ風のわくわくするテントならなおさらですね。

バスルームのアクセントに

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Photo by Houzz

タオルやシンク、トレーといったバスルームのアクセントは、すべてまっさらな白でそろえれば安定のクラシックな印象になりますし、遊びごころと統一感のある色を加えれば、バスルームに一気に個性が出てきます。少量のピンクを小さなアクセントとしていくつか加え、仕上げに生花を添えれば、狭いスペースに大きなインパクトが生まれます。

作り付けのシンクに

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Photo by Houzz

どんなものでも、造りつけのアイテムにカラフルな色を選ぶのはちょっとした賭けです。この先何年たってもシンクは使いたいはずですが、将来もその色を好きかどうかはわかりません。賭けのリスクを減らす策として、写真のように外側だけ色つき、内側はクラシックな白のシンクを選ぶのも一考です。これなら時が経ってもクリーンですっきりしたシンクのまま。しかもピンクが好きな人なら、トレンドが移り変わったあとでも長く気に入って使えそうです。

青と合わせる

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Photo by Houzz

ピンク×ブルーはトレンドでありながら時代を選ばない組み合わせ。ピンクとブルーはどちらもパントンが2016年に「今年の色」に選んでいます。ソフトなピンクのカーテンにロイヤルブルーのラグを合わせたこちらの部屋は、暖色と寒色のバランスが取れ、ほかの要素はシンプル&ニュートラルに徹していながら、ちょうど深みが感じられる量の色をうまく使っています。

外装にも

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Photo by Houzz

やわらかなピンクでペイントした壁がレトロだけれどタイムレスな魅力になっているこちらの家。外装に使う場合、あくまでも抑えた色を選びます(色味を確かめるため、試し塗り用のボードなどに塗ってみること)。そうでないと近所の人から「あの派手な色の家」とささやかれることになるかもしれません。

ベッドルームに

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ベッドルームにピンクといっても、必ずしもお姫さまごっこのお城のような部屋になるわけではありません。ピーチがかったミレニアルピンクをベッドリネンのアクセントに少し加え、ぬくもりのある木やクールなグレー、黒などと組み合わせれば、バランスのとれた落ち着いた印象に。たとえば秋冬用のブランケットをピンク色にして、春夏は別の色にすれば、同じスタイルで飽きてしまうこともありません。

ピンクのヘッドボード

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Photo by Houzz

ベッドルームをロマンチックなイメージにしたければ、ベルベットのような質感のこんなピンクのヘッドボードなら、ワンランク上の繊細さと深みを演出してくれます。飾りボタンをあしらったヘッドボードには流行に左右されないタイムレスな味わいがあるうえ、時が経ってもクッション部分がよれることもありません。

モダン家具でも

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アルネ・ヤコブセンの《セブンチェア》など、クラシックなミッドセンチュリーモダン家具も、コンテンポラリーな色を選ぶとフレッシュな新鮮さが感じられます。モダン家具は好きだけれど冷たくミニマルになりすぎるのは避けたい、という人なら、はっと目を引くピンクに真鍮の脚を合わせたバージョンがおすすめです。

大胆にピンクを重ねて

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Photo by Houzz

ミレニアルピンクは単独で使うだけではありません。あざやかでカラフルなイメージが好みなら、ほかのトーンのピンクと合わせて、リッチな色づかいのアクセントを取り入れるのもOK。マットな質感の素材を選べば、とりわけコンテンポラリーなエッジを利かせることができます。花や葉をあしらった柄を存分に合わせれば、写真のような夏らしさいっぱいの部屋に。

キャビネットをピンクに

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グレーの割合が多いミレニアルピンクは、キャビネットとしては意外性のある美しい色です。ミレニアルピンクを使うなら低い位置のキャビネット(もしくは上の段にキャビネットや棚がない場合)にとどめ、思い切った色づかいはフロアに近い位置に限定すれば、視界はオープンになり、風が通り抜けるようなイメージにできます。

壁の一部を塗ってみる

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Photo by Houzz

思い切っていつもと違う色を選んだのなら、塗り方だって決まった型にこだわることはありません。ピンクを斜めに入れた遊びごころある壁は、好みに合わせてドラマチックな効果を自由に演出できます。少しだけ塗っても広く塗ってもよし、もしくは最初は少しだけペイントしてみて、あとからちょうどいい分量までピンクの範囲を広げていくのも手です。

アクセントに少しだけ

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「そこまでしっかりミレニアルピンクを取り入れるのはちょっと」という人もいるかもしれません。クッションやプランターなどの小さなアクセサリーなら、あまり負担をかけずに手軽にトレンドを楽しむのにぴったりです。小さな空間で同じトーンの色を何ヵ所か繰り返せば、いくつかのアイテムを取り入れるだけで部屋にテーマカラーができあがります。賃貸の家や初めての家にぴったりのアレンジです。

Photo by Houzz

文:Yanic Simard
翻訳:ハウズ日本版編集部
記事提供:Houzz(ハウズ)

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