岐阜のヘンテコなビル「やながせ倉庫」が、岐阜市の街をおもしろくする

繊維の街として栄えた、岐阜県岐阜市。

その中心には、かつて全国各地から買い物客が訪れた「柳ケ瀬商店街」があります。

©2018 さかだちブックス

バブルのころは日本有数の賑わいを誇り、毎日がお祭り騒ぎだったそうです。

現在はその賑わいは失いつつも、昔ながらの商店に混じって、少しずつ新しい店のシャッターが開く様子が見受けられるようになっています。そんな風に、シャッターを開くひとつのきっかけになっている場所が、商店街の片隅にあるんです。

カフェ、古着屋、アトリエ…
「ヘンテコビル」

©2018 さかだちブックス

ここは、築50年のもともとスナックや小料理屋などが入っていた雑居ビルを改装した、ちょっとフシギな建物。その名も「やながせ倉庫」。

カフェや古着屋、アトリエなどのお店や作家さんが入居する、ショップとアトリエです。

©2018 さかだちブックス

今でこそ全国的にみれば、シェアオフィスやシェアハウスなど“シェア”という概念が社会に広く定着しつつありますが、「やながせ倉庫」が始まったのは、今から13年前。

当時はまだシェアという概念も、DIYやリノベーションという言葉も聞き慣れないもので、リフォームやリデザインと言われていたそうです。

マイペースな営業スタイルと
病みつきになる「雑多感」

©2018 さかだちブックス

一歩足を踏み入れてみれば、なんとも言えない 「雑多感」を感じるはず。左手がカフェかと思えば、右手は古着屋、中庭には古道具が並び、2階からは作家さんの足音。ほとんど毎日明かりが灯る店もあれば、週末限定の店舗もあり、それぞれがマイペースに営業しています。

もともとは6組の入居者からスタートし、入居者が増えていくたびに、なんと「やながせ倉庫」のオーナーさんが自らハンマーで壁を壊すようにして、店舗スペースを拡張していったそうです。

空いているところは
全部活用

©2018 さかだちブックス

通路の両脇には、アクセサリーショップや古着屋、階段下にはハンドメイドの花雑貨の店も。

©2018 さかだちブックス

通路には、その他にも古本の無人販売スペース。田舎ではよく見かける野菜の無人販売を思わせるようなユルさが、なんだか心地よかったりもします。

倉庫から、商店街へ

©2018 さかだちブックス

そんなヘンテコビルですが、実はここから独立してお店を始める人がどんどん増えています。

その結果、商店街やその周辺に自営業の店が目立つようになったのだとか。できる人が、できることを、できる範囲でやる、という気ままさが長く続く秘訣。でも、のんびりマイペースにやっているようで、最終的にはしっかりまちの活性にもつながっているんです。

©2018 さかだちブックス

新しい入居者、新しい環境によって、完成することなく、つねに変わり続ける——。未完成のこの場所に、探検気分で迷い込んでみては?

やながせ倉庫

住所:岐阜県岐阜市弥生町10金川ビル
定休日:店舗による

関連する記事

岐阜県岐阜市に2015年に開館した「みんなの森 ぎふメディアコスモス」は、岐阜市立中央図書館を中心に多目的ホールなどが入った複合施設です。設計を手がけたの...
地元に活気を! と愛媛県の八幡浜で企画されたのは、中心街の新町商店街を「黒ずくめ」にすること。おもしろがってくれる街の人たちも徐々に増え、今では55店舗が...
岐阜県の南に位置する、各務原市。「かかみがはら」とも「かかみはら」とも「かがみがはら」とも呼ばれる、正式名称すら曖昧な街に、昨年秋、新しい風を吹き起こすカ...
岐阜県郡上市の有機JAS菌床キノコメーカー「株式会社ハルカインターナショナル」では、コロナウイルス対策の緊急事態宣言地域に在住する「岐阜県出身者の若年者」...
本当の「恋愛力」を目覚めさせてくれる12星座占い。元銀座ホステス・開運アドバイザー 藤島佑雪先生が、今週のアナタの恋にお心添えいたします。
ポールマッカートニーや桑田佳祐など、著名なミュージシャンに愛用されている「ヤイリギター」。1965年の設立以来、メイド・イン・ジャパンにこだわり続けてきた...
4月7日、岐阜市に東海地区では初の「公立不登校特例校」、「岐阜市立草潤中学校」が誕生した。今までの学校のシステムに合わないなど、不登校を経験した生徒のあり...
店頭、もしくは電話予約でのみ注文を受けつけ、そこから約10日ほど待ってようやく出会えるお菓子があります。岐阜県大垣市、わざわざ訪ねてでも手に入れたくなる「...
岐阜・高山にある「和菓子処 稲豊園」の西側の路地では、猫たちが会議や逢い引きのために、夜な夜な集まってくるそうです。店主の中田さんが、そんな路地裏を行き来...
昨年、岐阜県美濃加茂市の廃ビルリノベーション施設「MINGLE」での販売で話題を呼んだお芋スイーツ「壺芋ブリュレ」がECをスタート。それを記念して、3月2...
たいくつなコーヒーの味に刺激をプラスする「Ujjo」は、コーヒー専用のホットソース。
岐阜県との県境に位置する、愛知県瀬戸市。愛知県の県庁所在地・名古屋市から北東に約20kmと、アクセスの良いところにある瀬戸への行き方、観光スポット、旨い店...
大仏といえば、「奈良の東大寺」と「鎌倉の高徳院」が、言わずと知れた有名どころ。それに続く、日本三大仏に名乗りをあげているのが「岐阜大仏」。…それにも関わら...
一本釣りカツオ日本一の街でもある宮崎県日南市には、“おいしい魚” を食べさせるお店がたくさんあります。居酒屋もあれば、コース料理で楽しませてくれるところも...
新型コロナウイルスも、ころにゃんと倒してしまいたい。そんな思いを乗せて、岐阜・高山の「和菓子処 稲豊園」が作る「招福猫子まんじゅう」がマスク姿になって登場...
岐阜県関市の山あいに、カメラ愛好家が注目する“幻の池”があります。わざわざ、遠方からこの地に足を運ぶ観光客が後を絶たない人気の秘密は、根道神社境内の前に広...
みなさん、こんにちは!「CAMPFIRE×LOCAL」の菅本香菜です。副業では旅するおむすび屋さん「むすんでひらいて」としても活動しています。”シャッター...
アートってよくわからなくて難しい…と、頭で考えるよりも五感をフルに働かせて感じる。体験型の巨大なアート作品が、岐阜・養老郡にあります。「楕円形のフィールド...
岐阜県関市に新名物が誕生した。その名も「日本刀アイス」。岐阜県関市は、かつて世間をザワつかせたPRムービーでもあったように「日本一の刃物のまち」。そんなま...
多様な文化が行き交うことで栄えた神奈川の港街・横浜に、新しい旅のスポットが誕生したと聞き、さっそく泊まりに行ってみた。横浜中華街の中心部にオープンした「H...
日南市・油津商店街にある「fan! -ABURATSU- Sports Bar & HOSTEL」は、空き店舗再生プロジェクトの一環としてリノベされた、宿...
日本最大のモザイクタイルの生産地として盛り上がりを見せる、岐阜県多治見市笠原町。ここで『幸せなお家』と呼ばれる建物再生プロジェクトが始まった。
江戸日本橋を起点とし、四十三番目の宿場町となる「馬籠宿」。そこには石畳の街道の両脇に江戸の面影を残す集落が広がっています。さらに見る、食べる、泊まる、そし...
油津商店街の復活。飫肥城下町の再生。IT企業誘致や海外クルーズの積極的な誘致など、様々な方法でまちづくりや地方創生に取り組む、宮崎県日南市。人口は約5万人...
静岡県島田市といえばお茶のまち。ここでは、観光する際にオススメのカフェやスイーツ、お土産を紹介しています。お茶専門店とコラボしたラテから抹茶の生チョコまで...
ここでは、宮崎県・日南市の「旅行の前にチェックしておきたい5つの魅力」を紹介します。大型クルーズがやってきたり、広島東洋カープのキャンプ地であること、さら...
「中野ブロードウェイ」と「ニュー新橋ビル」が合同でおこなう商店街PR企画「シブビルナウ」。従来の印象とは別の魅力を、写真を通してインスタ世代の若者や外国人...
今回紹介したいのは「お寺ステイ」が、岐阜県高山市にある高山善光寺と共同で行なったリノベーションプロジェクトです。
神奈川県の住宅街にある200坪の倉庫。中には、フィンランドやデンマークなどの北欧家具が所狭しと並べられている。オーナーの山本さんが以前、フィンランドへ旅行...
7月29日(土)・30日(日)に倉敷市水島で行われる「第61回 水島港まつり」の一環として展示されている「MIZUSHIMA アンブレラスカイ」。この展示...