期限切れのフィルムで撮影したら、心を奪われる世界が広がっていた。

フォトグラファーIan Howorthの撮る写真をながめていたら、キューバを思い出した。場所としてではなくて、数十年前のような風景を見れるという意味で。

彼が撮影に本格的に力を入れ始めたのは、だいたい3年前。つまり、作品のほとんどは、最近撮られたものらしい。それなのに、なぜレトロな雰囲気を感じるのだろうか。

あえて期限切れのフィルムで。

Ianが愛用しているフィルムカメラが、1つの答えだろう。だけど、同じカメラを使ったとしても、誰でも同じ写真が撮れるわけではない。と考えると、彼のフォトグラファーとして大切にしていることの方が、大きく影響しているのかもしれない。

「探検」

ありきたりな言葉かもしれないけど、多くのことを意味していると彼は言う。光の入り方などを計算しながら、何度もシャッターを切るらしい。古めかしい雰囲気を出すために、あえて期限切れのフィルムを使用することも。さらに、仕上がりは現像してからしか分からない。

たくさんの努力の積み重ねが、歴史を感じさせる作品を生みだしているのだろう。

Licensed material used with permission by Ian Howorth
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。