2018年、夏のトレンド。「アプローチシューズ」とは?

様々な外遊びが盛り上がりをみせるなかで、同時にそれらに関係するギアやウェアもファッションとして日常に浸透しつつあります。

そのひとつが、ボルダリングのために開発された「アプローチシューズ」です。

今では室内アクティビティとして人気の「ボルダリング」ですが、そもそもはクライミングシューズとチョーク(滑りにくくするための粉)だけで自然界の岸壁に挑む競技。岩の小さな凹凸につま先を引っ掛けて登ることから、クライミングのときには通常よりも小さなサイズのシューズを履く必要があり、長時間の歩行は難しい。

そこで“フィールドへのアプローチ(目的地への移動)”のためだけに用いるという特殊な事情から誕生したフットウエアが「アプローチシューズ」なんです。

軽登山向けとしてはもちろん、フェスやアウトドア、タウンユースでも活躍してくれる「アプローチシューズ」のなかから注目の2アイテムをピックアップしてみました。

人間工学に基づいたアイテムが自慢
イタリア発のアウトドアブランド

© 2018 TABI LABO

1998年にイタリアで誕生したアウトドアブランド「モンチュラ」。

イタリア語で“ユニフォーム”を意味するこのブランドの特徴は、最適なフィット感をもたらす立体裁断や縫製技術、先進的な機能素材を積極的に取り入れている点です。人間工学的(エルゴノミック)デザインを追求した製品は、ウェアのみならず、フットウェアも同様。アッパーからアウトソールに至るまで、先進のテクノロジーを搭載し、アウトドアフィールドにおいてその機能を余すことなく発揮してくれます。

その高水準の品質は現場のプロたちからの信頼も厚く、イタリア国内の緊急医療組織や山岳救助隊など、様々な公共機関も同社の製品を採用。

日本国内においても、消防航空隊隊員などから支持されています。

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イタリアブランドらしいヴィヴィッドな配色の「CHANGE 93」。

その斬新なデザインは、足全体に巻きつくようにフィットする独自の機構「デュアル・ゾーン・ラッピング」によるものです。

アッパーの部位ごとに2種の異なるラッピングシステムを兼ね備えたこの機構は、足をしっかりとホールドして激しい動きにも対応してくれます。アウトソールには「Montura“CHANGE”-Vibram」と呼ばれる2種類の素材を組み合わせたものを使用。足の前方に「ビブラム・メガグリップ・コンパウンド」、後方に「ビブラム・アイドログリップ・コンパウンド」と、素材の特性を活かして配置することで、地形を問わず高いグリップ力と機動力を発揮してくれます。

山道での移動のみならず、ちょっとしたハイキングでもその真価を発揮してくれる注目の一足です。

老舗シューズブランドが本気で
作ったアウトドアギア

© 2018 TABI LABO

イタリア語で“靴(くつ)”を意味する「スカルパ」は、1938年にイタリア北部に位置するアゾロ村において、靴専門の製造会社として設立されました。

世界の靴製造業のトップブランドが軒を連ねる地域において、同社は長きに渡り「頑丈で長く使うことができ、幾重もの修理に耐え、身体の一部のように感じられ深い愛着が湧く」製品を世に送り出してきました。

そのこだわりは、1960年代より手がけてきたアウトドア向けのフットウェアにおいても同じ。クライミングから山岳スキーまで幅広く手がけるラインナップは、その高い機能性と品質から、プロのアスリートをはじめ、多くのアウトドアファンから厚い信頼を得ています。

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この「イグアナ」というモデルの特徴は、スニーカーを思わせるアッパー部分の素材使いによる軽量性と通気性。柔らかい素材ながら、つま先までハトメとシューレースを配すことで、足へのホールド感とスムーズな履き心地を両立しています。

アウトソールには、悪路や岩場でもしっかりとしたグリップ力を発揮するビブラム社製「レプティリアソール」を採用。クライミングシューズのようなタフな作りで、ちょっとした登山なら対応できるほど。また、本体はコンパクトに収納が可能となっています。

旅先への持ち運びなど、多くのシーンで活躍してくれること間違いなしの注目のギアです。

Top image: © 2018 TABO LABO
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。