語りたくなるフィロソフィーをもつ
「フリースジャケット」3着

本来は体にもっとも近いファーストレイヤー(機能性インナー)の外側やシェルジャケットの内側に着ることにより、その機能を発揮する「フリースジャケット」。デザインやカラーラインナップも幅広くて着回しも効くことから、春先のファッションアイテムとしてもオススメです。

今回はハイスペックなだけでなく、魅力的なブランド背景やフィロソフィーを誇る3つのモデルをピックアップしました。

ヒンドゥー教の神に守られる
ハイブリッドジャケット

2019 TABI LABO
©2019 TABI LABO

チェコが誇るアウトドアブランド「ティラック」は、デザインから裁縫まで国内の自社工場で仕上げるなど、モノづくりに対して強いこだわりを持っています。

ブランド名の語源は、ヒンドゥー教徒がオデコに付ける赤いマーク「tika/ティカ(古名:tilaka/ティラッカ)」。彼らはオデコに赤い点を塗ると神が守ってくれると信仰しているのです。

同社の製品もこれにならい、アウトドアファンの安全を祈願して製品の随所に赤いドットをあしらっています。

こうした哲学を支軸に多くのラインナップを展開する「ティラック」ですが、なかでもユニークなのは「スパイク ジャケット」。

2019 TABI LABO
©2019 TABI LABO

このジャケットは、ストレッチ性が求められる場所、保温性をもたせる場所、発汗しやすい場所と、体の部分ごとに特性の異なるフリース素材と機能性素材を使い分けているのが特徴です。おかげで、いつも快適な着心地をもたらしてくれます。

完璧を追求し続ける
フリース界のロールス・ロイス

©2019 TABI LABO

フリース界のパイオニアとして、世界中のクライマーから愛される北欧アウトドアブランド「フーディニ」。クライミング界における“伝説のマジシャン”こと、ハリー・フーディニの名を冠し、1993年にスウェーデンでブランドをスタート。以来、長年に渡りさまざまな革新的なアイテムを作り上げてきました。

「フーディニ」の代名詞といえば、その上質な肌触りのフリース製品。最高品質を目指し、価格や素材、カッティングなどに妥協することなく、シーズンごとに斬新なアイデアを提案しています。だから、“フリース界のロールス・ロイス”なんて呼ばれることも。

なかでもブランドの代表作である「パワーフーディ」は、その高い品質から多くのアスリートやアウトドアファンに支持されてきました。

©2019 TABI LABO

最大限のストレッチ性をもたせた生地「ポーラテック パワーストレッチプロ」をメインに使用し、柔らかく暖かいというフリースのメリットをめいっぱいに表現しています。

もちろん伸縮性だけでなく、着心地や肌触りも最上級。その快適性は、街着においても余すことなく発揮されるでしょう。

さりげない気遣いを感じる
英国紳士みたいなフリース

©2019 TABI LABO

アルピニズムを牽引してきたイギリスを代表するアウトドアメーカー「カリマー」。そのフリース製品にも語れるアイテムが多数あります。代表作は「ハイブリッドフリース」です。

メインの素材には軽量性に優れた「ポーラテック ハイロフト」を、胴体部分の素材には軽量性と耐摩耗性を兼ね備えたタスランナイロンを、これら2つの素材を使い分けています。

©2019 TABI LABO

袖と胴体部分の素材を使い分けることで、バックパックを背負った時の磨耗による毛抜けを軽減。ミッドレイヤーとして着用した時には、アウターにフリースの毛が付くことを防げます。さらに耐風性も高めていて、効果的な保温を維持してくれます。

デザインと機能でさりげなく快適性をサポートしてくれる、まさに英国紳士的な気遣いを感じる1着です。

Top image: © 2019 TABI LABO
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。