アウトドアシーンで愛され続ける「オイルドジャケット」の名作

進化するテクノロジーを活かした現代的な高機能素材はたしかに魅力的ですが、布に油分を含ませることで機能性を高める「オイルドクロス」などの歴史ある素材がいまだに愛されている理由を、その手にとって体感してみるのも、また一興。ケアに多少の手間がかかることで愛着がわく「名品」を厳選してご紹介します。

紳士の国で生まれた
ワックスドクロス製品の代名詞

© 2018 Sachihiko Koyama/STUH

1894年に英国で誕生したブランド「バブアー」。イギリスのファッションを語るに欠かすことのできない有名ブランドですが、その原点は水夫や漁師、港湾労働者のためにワックスドクロスを開発したことにあります。

高い防水性と耐久性は英国政府からも認められ、第一次、第二次世界大戦では軍に製品を提供。潜水艦の搭乗員服として採用されたという逸話は「バブアー」の品質の高さを物語っています。

© 2018 Sachihiko Koyama/STUH

狩猟や釣り、乗馬といった英国紳士のアクティビティとも密接に関わってきた「バブアー」ですが、数あるモデルのなかでも定番の人気を誇るのが、ハンティングのために開発されたワックスドジャケット「ビューフォート」。

長めに設定された着丈と、背中に配された狩った獲物を入れるためのゲームポケットが大きな特徴。

乗馬用に開発されたモデル「ビデイル」とともにヨーロッパ発のアウトドアウェアの名作として世界中で愛されています。

北欧のアウトドア文化が
育んだ名作ジャケット

© 2018 Sachihiko Koyama/STUH

シンプルなスクエアデザインとポップな配色で人気を博したバックパック「カンケンバッグ」でお馴染み、北欧・スウェーデンのアウトドアブランド「フェールラーベン」。

同ブランドの代表作「グリーンランドジャケット」は、様々なアイテムのなかでも革新的な素材を使っていることからアウトドアファンの間で人気の高い一着です。

© 2018 Sachihiko Koyama/STUH

「フェールラーベン」が独自に開発した「G-1000」と呼ばれる生地素材は、ポリエステルと高品質コットンを高密度に織り上げたものをベースに、「グリーンランドワックス」というパフラフィンと蜜蝋からできたワックスを目的に合わせて含浸させることで、耐久性や撥水性、防風性、通気性、UVカット、さらには虫から肌を守るといった効果を発揮。

その汎用性の高さは、熱帯から極地まで適応するとまでいわれています。

今回紹介している「グリーンランドジャケット」は、「G-1000」をベースに環境にも配慮した機能素材「G-1000®Eco」を用いたモデル。

防水性や耐久性といった機能はそのままに、様々な季節で取り入れやすい、シンプルなデザインと使い勝手の良さが魅力のアイテムです。

モーターサイクルカルチャーを
背景にもつワックスドコットンジャケット

© 2018 Sachihiko Koyama/STUH

1924年に英国でスタートし、創業当時からモーターサイクルにちなんだアイテムやフライトジャケットなどを手がけてきた「ベルスタッフ」は、高い撥水性と通気性を両立した独自素材「ワックスドコットン」で一斉を風靡したブランドです。

時代とともにアップデートが繰り返されてきたこの素材は、現在でも「ベルスタッフ」の代名詞として多くのファンをもち、モーターサイクリストたちはもちろん、ファッション界からも広く支持されています。

なかでも「トライアルマスター」は、1948年よりブランドを代表する一着として愛されてきたモデル。

2018年に70周年を迎え、「ワックスドコットン」を使用した限定モデルとして再び注目を集めています。

© 2018 Sachihiko Koyama/STUH
© 2018 Sachihiko Koyama/STUH

「ベルスタッフ」には、モーターサイクル用のコレクションであるピュアモーターサイクルコレクションも存在します。写真のモデルは「クロスビージャケット(左)」と「アリエルブルゾン(右)」。

ワックスドコットンをベースに、ライダー向けならではのディテールとして、肩とヒジにはプロテクターを標準装備。

背中にもプロテクター用のポケットを配すなど、シックなルックスながら安全性も考慮した機能が随所に散りばめられています。

Top image: © 2018 Sachihiko Koyama/STUH
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