【京都府】ふんわりピリ辛。「じゃこ山椒」は毎日食卓に並べたい
じゃこは「ちりめんじゃこ」のことで、「じゃこ山椒」はお店や人によって「ちりめん山椒」とも呼ばれています。
このちりめんじゃこ、じつは関西では、関東で言う「しらす干し」のことを指します。また、京都では「ややとと」とも呼ばれて親しまれているんです。
京都の新しい食文化
ふんわりピリ辛「じゃこ山椒」
©2018 Takeshi Kimura
優しい口当たりのちりめんじゃこと、ピリッとアクセントの効いた山椒の実を一緒に炊き合わせた、柔らかく優しい風味が特徴の「じゃこ山椒」。
ちりめんじゃこも山椒も古くから京都で食べられていた伝統食材ですが、その2つを掛け合わせた「じゃこ山椒」の歴史はわりと新しく、誕生したのは今からおよそ50年ほど前。今では若い人からの人気も高く、京都の食卓に欠かせない新しい定番おかずになっているそうです。
白いご飯にかけて食べるのはもちろん、お茶漬けもおいしいですし、パスタやチャーハンにもよく合います。お茶漬けにする場合は、意外にも烏龍茶との相性が◎。
牛若丸も愛した
京都の山椒文化
山間部に多くの山椒が自生する京都では昔から山椒文化が根付いていて、親子丼、カツ丼、うどん、天ぷら、ラーメンなどにも山椒がよく使われます。中には、山椒を使った和菓子や、さんしょ餅なんていうスイーツまであります。
市内のスーパーでも普通に山椒の実や葉が売られていて、実はスパイス、葉はハーブとしても重宝されているんです。その歴史は古く、牛若丸の愛称で知られる平安時代の武将、源義経も山椒の佃煮を好んで食べていたそうです。
©2018 Takeshi Kimura
購入は、しののめより。
Top image: © Takeshi Kimura