15歳のトラックメイカー「SASUKE」インタビュー

5049930909483008
©2018 TABI LABO
4671090567675904
©2018 TABI LABO
4685520114286592
©2018 TABI LABO

※8月10日、Ginza Sony Parkで開催されたイベント『Park Live』に出演した際の写真。

作曲・ライブ・ダンス・ラップ……etc
「SASUKE」が凄い!

 

6歳からガレージバンドで作曲を始め、これまでにつくった楽曲数がゆうに1000を超えているという彼。

作曲だけでなく、YouTuberとして、路上パフォーマーとして、ミュージシャンとして、とその活動を見れば見るほど、現役中学生とは思えない多才さに驚きます。

 

 

スピーカーの上に腰掛け、組んだ足のうえに機材を置いてフィンガードラム。このラフなスタイルに、僕は心を掴まれちゃいました。愛媛出身で、東京にもよく来ているみたい。

ってなわけで、なぜこんな特殊なスタイルに? ってところから、本人に聞いてみました。

 

5025149602496512
©2018 TABI LABO

 

──とても珍しいスタイルですよね。

 

自分でも珍しいと思います。ふつうとか、人と同じなのが苦手で……。ずっとこだわりを持っている、というのはあるかもしれません。

 

──何かきっかけはあったんですか?

 

スピーカーに座って演奏するようになったのは、去年東京に来たときに、スキマ時間ができちゃって、せっかくなので路上でやってみるかって、思い立ったことがきっかけです。

最初は小さなスピーカーしか持ってなくて、音が全然聞こえなかったんですけど、大きな音量を出せるものを買いに行って、キャットストリートの近くでもう一度やったんです。それからですね。

東京でやると、人がすぐに集まってきて凄いなと思いました。そのときの動画がTwitterに投稿されて、バズったんですよ。

 

──いきなり一発目で。

 

そうなんです。それで、投稿してくれた方にお礼のメッセージをしたら、毎秒フォローの通知が届くような状態になって、2日ほどで2000人くらいフォロワーが増えたんです。

地元でやってても誰も立ち止まらないから、東京やNYは凄いなって思います。

 

──NYでパフォーマンスしたこともあるんですか?

 

その時はダンスひと筋! みたいな時期だったので、踊ったんです。NYはノリが全然違いました。

趣味でグラフィティも描くんですけど、服や音楽、そういうストリートな感覚は、ダンスからの影響が強いです。大会のロゴを見たり、DJが即興でかけている音楽に合わせて踊ったり、そこでかかってた曲をスマホでとったり。

 

6058765241548800
©2018 SASUKE

 

作曲をソフトを使って本格的にはじめたのは、小学校6年生のときからですね。

 

──音楽やダンスとの最初の出会いは、いつ頃だったんですか?

 

記憶がない頃まで遡ると、2歳の頃、らしいです。

両親が音楽好きで、テレビをつけずに音楽だけを流していたみたいで、それに合わせて踊り出したみたいです。

記憶があるのは、幼稚園の年長くらいのときですかね。お父さんのパソコンを勝手にさわって、ガレージバンドを勝手にいじって遊んでました。

家に、おじさんのターンテーブルが置いてあったりもして、やりたいって頼んでやらせてもらって、YouTubeでやりかたを調べていきました。5歳くらいのときには、サンタさんがドラムをくれて……それが最初の生楽器でした。

 

──音楽好きの夢にとことん寄り添ってくれるサンタさんがいた(笑)。

 

はい(笑)。まわりにはいろいろありましたね。とくに教わることもなく、遊んでました。

 

──物心つく前から音楽を聞き、ダンスをはじめて、おもちゃがわりに機材を触ってた。ちなみに、NYへは観光で?

 

最初は勝手に踊っていて、5歳からダンスを習い始めたんですけど、当時行ってたダンススタジオがNYでレッスンすると呼びかけをしてて、ずっと行きたかったので、お願いしたんです。実際に行ってみると、本場のノリに驚きましたね。

靴屋さんの店内で、流れていた音楽に合わせて体を動かしてたら、店員さんが集まってきて、そこにいたみんなが踊り出す、みたいな。

日本ではありえないですよ。冷たい目で見られますから。

 

──あはは。カルチャーショックだったんですね。たしかに、踊ってる動画も多いです。

 

 

これは、会場とかじゃなくて、どこかのスタジオの一角でやってた小さなイベントでした。友だちと出たんです。外国人の身体能力にビックリしました。それに、本当にみんな楽しそうにやるんですよ。

 

──想い出がたくさんありそうですね。とくに記憶に残っていることは?

 

アポロ・シアターの雰囲気も忘れられません。お客さんとして見に行ったら、スタッフの人に話しかけられて「出ろ」って。

 

──またドラマのワンシーンみたいな展開に。そのままステージへ?

 

踊ってたら出てよって言われて、オーディションの日を伝えられたんです。別日だったんですけど、行ったら300人くらい並んでました。

なんでもいいからパフォーマンスをしろっていうもので、周りには詩の朗読とか、バンドとか、いろいろな人がいました。電気屋さんでCDを買って、パソコンから曲を入れて、即興でダンスしたんですけど、なぜか一週間後にステージでやることに。

 

──合格しちゃった。

 

はい。2階も3階も、横までお客さんがびっしりいて、すごかったです。

しかも、ふつうは終わったあと裏からひっそり帰るみたいなんですけど、正面から出たんで人がワーっと集まってきちゃって、踊れよって言われて踊ったら、また全員踊りだして大騒ぎ、みたいな。お祭りでしたね。

 

──そんな経験の持ち主、まわりにはなかなかいませんよね。中学校ではモテるんじゃないですか?

 

5968861023174656
©2018 TABI LABO

いやー、モテないです! ホントに。よく聞かれるのですごい困ってるんです。 そんなにモテたいとも思ってないですし!

学校ではそういう話は一切しないです。

 

──音楽できて、おしゃれだし、学校とか家ではどんな感じなのかなって思って。

 

学校は制服だし、帰ってきたら家の音楽部屋にこもってますね。宿題とか、ご飯とか、出かける予定がない限りは、そこにいてパソコン立ち上げてます。

平日は学校で、休日にこうして東京に来るような感じです。

 

──職人気質。しかも、大人顔負けな忙しさ。

 

16時くらいに学校が終わって、家に帰って17時くらいから宿題して、ご飯食べて、制作して、長いと深夜までやってますね。

さすがに平日は早めに終わらせようと思ってますが、こないだは夏休みだからってのもあって、朝までひたすらつくってたことも……。

だいたい1日1曲。上手く行くと1日2曲。最近はライブが多くなったので時間がかかるんですけど。

 

──部屋の様子は動画で公開してますよね。機材がズラっと並んでていい雰囲気。

 

 

見た目のいい機材が増えると、部屋の雰囲気もよくなっていいですよね。テンションが上がります。

ミラーボールがついてて、大きなディスプレイも置いてあるんですけど、後ろにLEDがついてて、後光がさしてたりとか(笑)。

 

──中学生の部屋とは思えないですね。音楽スタジオみたい。

 

機材が多いのでどこかスタジオに行くほうが面倒ですよね。狭いですけど、ここで撮影やライブ配信をよくやってます。

DJで曲をミックスしながら話したり、最近はたまに作曲の様子も。IGTVとか、出たタイミングで試してます。

 

──友だちは呼びます?

 

いやー、呼ばないです。同じような趣味の友だちは学校にいないですからね。

それに、ちょっと前に友だちとの関係が変わったりして、自分がフツーじゃないことにも気づきましたし。気づいてからは、それをわかった上でみんなと接するようになりました。

 

──それはいつ頃から?

 

ちょうど小6から中1になるところだったんですけど、声変わりもあったし、成長期もあったし、性格まで変わったので、春休みの間に何が起きたんだってみんなに言われたことがありました(笑)。

昔はもっと好き放題やってたんです。昼休みのときに運動場の真ん中でひとりで踊ってて、変な子だと思われてはいたんですけど、友だちにも踊らせようとしてました。

 

──昔は巻き込むタイプだったけど「アレ、なんか違うぞ」と。

 

そうそう。

みんなも誘ったら一緒にやるだろうと。でも、そうじゃなかったんです。それで、小6のときに面倒になって、疲れちゃって(笑)。

とにかく曲をつくりたかったので。

 

──音楽に没頭していたかったんですね。動画のバリエーションやアプローチも多彩ですよね。目指している人やジャンルなど、好みはあるんですか?

 

 

昔から、新しい音楽ジャンルをつくりたいって思ってて、だから、特定のこだわりはないです。

メロウで激しいエモーショナルな感じは好きですけれど、結果的によければなんでもいいのかなって思ってます。ラップもしますが、ヒップホップを意識しているわけでもないですし。

 

──多重録音の様子を見ていて、ジェイコブ・コリアーのようだなーなんて思ったり。

 

すごく好きです。初めて見たときに、なんだこの人! って感じました。影響を受けてます。

最近は、Louis Futonっていう、インスタグラムのストーリーを使って15秒動画をつくってる人も好きです。

何人かは連絡を取っていて、最近でいうと、Jordan Reddington。急にインスタグラムで連絡が来たんです。ビートメイカーを紹介しているメディア「Best Beatmakers World」に取り上げられている人で、そこへぼくが出たときに連絡が来たんです。

「インスタグラムの公式マークはどうやってついたんだ?」って。

 

──公式マークってなんですか?

 

インスタグラムのアカウント名の横に表示されている青い公式マークですね。自分ではつけられないものなので。

 

──SNSをうまく使うための情報交換というわけですね。なるほど。NYでのパフォーマンスから、国内でのライブなど、愛媛を飛び出すことも増え、アーティスト同士の交流も増えてきたと思いますが、今後挑戦したいことや行ってみたい場所はありますか?

 

5475546532151296
©2018 TABI LABO

日本で活動を頑張って、20歳を超えたら外国に行きたいですね。

行ってみたいのは、LAです。向こうのレコーディングスタジオで曲をつくってみたいです。世界的に有名なDJにも街で偶然会えたりするって聞いたので、音楽家が住んでる地域にも行ってみたいんです。

今は、遊んでるみたいに、楽しくやってるだけなんですけど、たくさんの人に見ていただけて本当にありがたい限りです。これからも音楽を優先できるようにしていけたらいいなと思っています。

 

──学校生活との両立が大変そうですね。

 

……そっちは全然ダメなんですけどね(笑)。がんばります。

 

──(笑)。ありがとうございました。

 

さて、インタビューの際にも演奏を披露してくれるなどサービス精神大盛なSASUKEくん。一度見ればきっとそのパフォーマンスに心が躍るはず。

9月22日(土)の渋谷WOMBでは、次世代のスターを発掘するライブエンターテインメントの異種格闘技型コンテスト「BATOLIVE」に出演。

9月29日(土)の渋谷VISIONでは、中田ヤスタカさん主催のイベント「WARP!!!」にも出演。最新情報は、彼のTwitterInstagramでチェックしてみて。

6578228969865216
©2018 TABI LABO
取材協力 SASUKE
Top image: © 2018 TABI LABO
四国の西端、愛媛県にある八幡浜市(やわたはまし)。立地と気候に恵まれるこの街は、愛媛県のなかでも有数の「みかん」の生産量。山には段々畑が広がっていますが、...
ここ最近では定番商品にラインナップするお店も増えてきている「塩パン」ですが、その発祥のお店は愛媛県の八幡浜市(やわたはまし)にありました。多いときには、1...
ヴェイパーウェイブの代表的アーティスト、Vektroidことラモーナ・アンドラ・ザビエルが、ブラジルのメディア「I Hate Flash」に登場。貴重なイ...
愛媛県も八幡浜市は日本でも有数のみかんの街ですが、加工品の「みかんジュース」もまた、たくさんの種類があります。糖度13度のもの、愛媛県の「まどんな」を使っ...
いまスパークリングワインはイギリスに注目!なかでもこの1本は、シャンパンを評価するのとほぼ同じな味。
パッケージで微笑む女の子がかわいい福岡の「お子さまめんたいこ」。出汁が効いた唐辛子抜きの明太子で、お子さまと言わず辛いものが苦手な人にもぴったり。おにぎり...
白くない「ちゃんぽん」があると聞き、愛媛県の八幡浜市へ。いわゆる長崎ちゃんぽんのような白濁の豚骨ベースではなく、鶏ガラや、かつおだし・昆布だしをベースにし...
事前情報無しで聞いても刺激的。でも、その内側の魅力まで見えてくる!
国内有数のみかんの産地、愛媛県「八幡浜(やわたはま)」。とくに「日の丸」「真穴」「川上」という3ブランドは、東京大田市場の価格相場を決めるプライスリーダー...
四国・愛媛県の西端。佐田岬の付け根にある「八幡浜市(やわたはまし)」は、なんと言ってもみかんと魚の街。道の駅「みなっと」にある、どーや市場という魚市場や、...
フランス人ビデオグラファーEloiseさんとLucさんが3分12秒に「ドロミーティの冬」をまとめてくれました。
ダンサー兼振付師として活躍するMarisa Hamamotoさん。誰でもダンスを楽しめるという考えのもと、車いすダンスの魅力を伝えようと、新しい取り組みを...
ニュージーランドの東側、オークランドからフェリーで35分ほど行った先に、自然豊かなワイヘキ島があります。ビーチとブドウ園に囲まれたのどかな場所。そこで暮ら...
愛媛県・八幡浜港のすぐ脇にある「コダテル」という不思議なスペース。宿泊もできるし、コワーキングスペースにもなる。現代版の公民館みたいでもあるし、ゲストハウ...
リラックス用に作られたものですが、効果効能よりも商品名がgreat!
“100人の100歳越えによる100歳になるアドバイス”をまとめたウェブサイトの紹介です。
愛媛県にある、西日本でも有数の港町「八幡浜」。地元の人も通う、おいしくてコスパのいいお店に繰り出してみました。一軒めは、笑っちゃうほど絶品なお刺身が食べら...
「ダンスをする人はストレスがなく頭がいい」、長年バレエを続けてきた、ライターのAlexa Mellardo氏が「Elite Daily」に寄せたこの記事は...
極上のみかんリキュール「媛麗(ひめうらら)」を製造販売しているのは、愛媛県・八幡浜市にある創業102年の酒造「梅美人酒造」。日本でも有数のみかんの街、八幡...
地元に活気を! と愛媛県の八幡浜で企画されたのは、中心街の新町商店街を「黒ずくめ」にすること。おもしろがってくれる街の人たちも徐々に増え、今では55店舗が...
この木に吊るされた15個のヘッドフォンからは様々な音楽が流れます。大人も無邪気に笑顔になってしまうアートには製作者の「音楽に出会う喜びを感じてほしい」とい...
バングル型のIoTデバイス『SoundMoovz』は、踊ることで音楽を演奏できる楽器。世界17カ国に40万台を出荷した大ヒット商品。逆輸入されるようにして...
愛媛県の八幡浜にある「風の樹」は、ご主人の林茂さんがひとりで切り盛りする1日1組限定の宿。海岸沿いの高台にある一軒家で、そこから眺める夕陽はとにかく絶景な...