【Theオーガニック】「心地いい味って?」意外な国からやってきたオーガニックワインの魅力
ワインの生産量で有名な国の産まれではない「新世界ワイン」を連載でご紹介している本企画。昨今、ビオやオーガニック、自然派とかってナチュラルワインにハマる人が多いのですが、新世界にもたくさん。そこにこだわってオススメをご紹介します。
欧州No.1のオーガニック大国が産むワイン
自然派というかナチュラルというか、オーガニックワインがここのところ人気です。生産量、生産者もここ10年でグングンその数が増えているほど。
「後に残らない」「二日酔いしない」などとあまりに言われるので都市伝説かと思わされるほどですが、確かに自然の力によるのか飲み疲れしないリラックスした美味しさが魅力です。
そして、この「オーガニック」というキーワードで、北欧などを差し置いて、オーストリアが欧州No.1のオーガニック大国なんだそうです。有機農業地のシェアが20%ほどあり(日本では1%程度)、世界でも最も厳しいいわれるワイン法でオーガニックワインを政府レベルで品質の管理・チェックをしているんです。
で、紹介するのがそのオーストリアのワイン「TONI(トーニ)」。独自のオーガニックワイン造りを表現したネーミングで、T=tasty(おいしい)、O=original(独自の)、N=natural(自然の)、I=individual(個性的な)、4つの単語の頭文字からとったもの。ワイナリーの持つ畑でビオディナミ農法による有機栽培のブドウを育て、健康で最良なものを厳選。自然酵母による醗酵も行なっているこだわりの作り手です。
……って、早々に本当のところ話すと、このワイナリーの現当主がトーニさんって名前が由来の真相なんですけどね(笑)。
肝心のワインのほうは、フレッシュでみずみずしく、軽やかでバランスのいいブドウに育ったグリューナー・ヴェルトリーナーを使った白ワイン。製造の過程で清澄はせず、ビン詰め時に珪藻土を使った濾過をするあたりに“大国らしさ”を感じます。
飲めば、澄んだ酒質で青りんごや柑橘系果実を想わせる香り。嫌味のない酸と爽快なミネラル感もあり繊細な味わいです。
さすがオーガニックの国・オーストリアと思わせる心地よさ抜群の1本。ピュアでナチュラルな味わいはぜひお試しあれ。
■産地:オーストリア
■ぶどう:グリューナー・ヴェルトリーナー
■色:白
■味わい・風味:辛口
■実勢価格:750ml 1,965円~