2020年のトレンド「フォニオ」ってナンダ?

「Whole Foods Market」が発表した2020年の食品トレンド予測。植物性由来の食品やノンアルコール飲料など、革新的でヘルシー、おまけに環境保全にも目を向けた商品がラインナップするなか、「西アフリカ食」がランクイン。

そこに最近、欧米で“第二のキヌア”と注目される「フォニオ」なるものが。輸入食材スーパーでも見かけないナゾの食品。これ、本当にくるのか? なにより、うまいのか?

そもそも、フォニオってなに?

まずはサラッと紹介を。
フォニオはアフリカでもっとも古い穀物だそうで、西アフリカのサバンナ気候地帯で数千年前から広く栽培されてきたものらしい。乾燥した貧弱な土地でも生長し、種をまいてから数ヶ月で収穫できることからも、「食糧危機を救う切り札になる」と昨今、研究者たちが注目しているとか。

さらにフォニオはグルテンフリー。栄養価も高く、繊維質、鉄分、タンパク質を豊富に含んだいわゆるスーパーフード。“第二のキヌア”と呼ばれるゆえんはそこにある。

アフリカ食材専門店でゲットせよ!

©2019 NEW STANDARD

ためしにネットで画像検索してみると、なぜだかセキセイインコの写真が登場する。フォニオパディなる小鳥の餌(脱穀前のもの)が珍重されているらしく、愛鳥家たちにはおなじみの品らしい。

ネット通販の際にはご注意を。

食用フォニオを扱うショップはまだかなり数が少ない。写真はアフリカ食材専門店でみつけたもの。お試しにはちょうどいい80gの使い切りサイズだ。なお、脱穀後いちど蒸したものを乾燥させた状態で輸入されている。

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皿に出してみた。ビーチの砂みたい。

同じ穀物でもアワやヒエよりひとまわり小粒。乾燥していてサラサラ。もちろん、このままでは食せない。

これを20〜30分蒸しあげていくそうだが、電子レンジを使えばかんたん調理もできる。フォニオと同量〜1.5倍ほどの水にしばらく浸し、あとはレンチン3分でOK。調理というほどの調理でもない。乾燥よりも倍近く膨らんだフォニオが下の写真だ。

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「フォニオ」という音の響きから想像するに、柔らかくて、ムニュムニュした食感をイメージしていただけに、パサパサの食感に面食らった。その香りはナッツにも似ているが、使い込んだ畳を連想させなくもない。

西アフリカの国々では、野菜や肉を煮込んだものやスープに合わせているようだから、クスクスの代用品としても申し分ない。同じ使い方でもこちらはグルテンフリーなうえに栄養価も高いわけだから、人気に火がつくのもわかる。

ということで、「タジン」のような料理でも、「ラタトゥイユ」でも、スパイスを利かせた「カレー」でもいける。においが気になるならば「タブレ」がおすすめ。爽やかなレモン果汁とミントの香りがカバーしてくれる。

日本食との相性も気になるところ。

いろいろ試した結果、イチオシは「とろろフォニオ」。麦飯が合うんだから、はと麦に近い味わいのこちらも合わないはずがない。粘りのあるとろろがパサパサ感を補い、いい具合にのどの奥へと流していく。こんなレシピ、まだクックパッドにだって見当たらない。

試してみるなら今のうち!

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。