「フィッシングバッグ」と「ハンティングバッグ」を見分ける方法

意味や理由、歴史を知れば、ファッションは今よりもっと楽しめる──。誰かに話したくなる、ファッションやアイテムのあんなこと、こんなこと。

イギリスを代表するクラシックなバッグといえば「フィッシングバッグ」と「ハンティングバッグ」。これらは、釣りや狩猟に必要な道具を収納しつつ、獲った獲物をなかに仕舞えるよう、内側がゴム引きになっているのが特徴です。

ちなみに、写真のバッグはともに「Brady(ブレディ)」という英国の老舗ブランドのもので、手前の網がついているのがハンティングバッグで、奥のものがフィッシングバッグです。これらはいずれも似たような用途に用いられるため「ゲームバッグ」と総称されることもあります。

では、フィッシングバッグを狩猟に使ったり、ハンティング用のものを釣りのシーンに持ち出していいかというと、じつはそうではありません。

フィッシングバッグとハンティングバッグの最大の違いは「色」にあります。

沼や川辺で使われるフィッシングバッグは、付着した泥が乾いた際に目立たないようカーキ色で染められているのが正統派。一方、獲物の血で汚れやすいハンティングバッグの場合は、乾燥した血液の色に似た濃いブラウンのものを使うのが王道とされているんです。

もちろん、今ではファッションアイテムとして親しまれているこれらのバッグには、黒やブルーなどさまざまなカラーバリエーションが存在しますが、色のひとつにまで理由が存在する、じつに歴史ある英国らしいプロダクトといえるのではないでしょうか。

島倉弘光/「MAINE」企画担当

1988年創業の老舗インポートセレクトショップ「MAINE」に学生時代からアルバイトとして勤務。現在はバイヤーを務めるかたわら、オリジナルブランド「CAMCO」や「BAGGY」の企画を担当している。

【「MAINE」ホームページ】https://www.maine1988.com/

Top image: © 2019 NEW STANDARD

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