卓上で「天然塩の収穫体験」ができる巷で話題のプロダクト
ザグレブのデザインスタジオ「Boir」がデザインした「SAL⊥」(最後のTは上下逆向き)は、塩作りを疑似体験できるプロダクト。
付属の小瓶には濃縮したアドリア海の本物の海水「Nin 28Bé°」が入っている。これを硯のようなセラミック容器に流し入れ、日光に1時間さらすか、もしくはオーブンで加熱するだけ。
結晶化した塩をT字の専用の道具でかき集めて収穫し、できたての塩を料理に振りかけて味わう──最高の贅沢だ。海水を注ぐたび、蒸発速度や濃度が異なるため、塩の結晶も微妙に変化するというのもおもしろい。
「ピランソルト」や「フラワーソルト」に代表されるように、クロアチア沿岸には広大な塩田が広がり、古くから製塩がさかん。だが、近年は生産コストの高さから多くの職人が廃業、伝統製法の危機が叫ばれている。
持続可能なプロセスの疑似体験。デザインを通して食文化を伝える意味は、決して小さなものではない。
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©2019 Boir
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