「サポート・バブル」でコロナ禍の「孤独」を癒やす【イギリス】
新型コロナウイルスの感染防止策である、外出禁止や自粛、ソーシャルディスタンシングによる"メンタルヘルスへの懸念"が広がる昨今。
各国がさまざまな制限緩和の措置を模索するなか、イギリスのボリス・ジョンソン首相は、イングランドに住む単身者、または18歳未満の子どもがいる一人親を対象に、現地時間の6月13日から「別の一世帯の家での滞在と交流を可能にする」と声明を発表した。
この施策の目的は、コロナ禍で人との交流が少なく、不安と孤独感を抱く人々の支援。
単身者と別の家族で作られる空間を「サポート・バブル(支援の安全圏)」とし、たとえば、一人で住む年配者が子どもの家族の元で過ごせたり、逆に母子家庭の母と娘が、祖父母の家で滞在することなどが認められる。また、外出禁止中に会えなかった恋人たちが一緒に過ごすことができたり、一人暮らしの隣人同士が交流することも可能に。
じつはこの取り組み、すでにニュージーランドでは実施済みなのだとか。ニュージーランドでサポート・バブルを実践した人々の間では、困難な状況を一緒に乗り越えるための協力の精神や思いやり、相互理解が深まったという声もあがっているとのこと。
ちなみに、サポート・バブルのなかではソーシャルディスタンスをとる必要はない。つまり、ハグやキスなどの接触もでき、メンタルヘルスが健やかに保てるということのようだ。
© Boris Johnson #StayAlert/Twitter
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