パリの市内を駆け抜ける「自転車救急車」が画期的
フランスの首都・パリは、欧州のなかでも渋滞の激しい都市として知られている。
2024年に開催予定のパリオリンピックへ向けて、渋滞緩和政策を進めているようだが、依然として大きな改善はみられていない。
この渋滞問題によって起こる深刻な問題のひとつが、救急患者への医師の派遣の遅れ。そんな問題を解決するため、救急医療機器を積み込んだ電動自転車ベースの救急車「Emergency Bike」がパリ市内に導入されたようだ。
© Wunderman Thompson Paris/YouTube
この自転車には約150L(リットル)の大型断熱ボックスが搭載されているほか、通常の救急車のようにライトやサイレンまで装備されているとのこと。
1分、1秒の対応の遅れが文字通りの“致命傷”にもなりえる緊急医療。この自転車救急車は患者を運ぶことはできないが、医師が素早く駆けつけることで多くの命を救えるようになると期待されている。
世界には、深刻な渋滞問題に悩まされている都市がほかにも数多く存在しているはず。パリでの導入をきっかけに、それらの都市にもこの自転車救急車が普及する可能性は大いにあるだろう。
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