震災時に発酵していた「もろみ」でつくる本格焼酎

東日本大震災からまもなく10年というタイミングで、1本の焼酎が2/18にリリースされた。

銘酒「純米吟醸 浦霞禅」をはじめ浦霞ブランドで知られる「浦霞醸造元 株式会社佐浦」より蔵出しされたのは「オーク樽貯蔵 本格焼酎 浦霞」。

宮城県塩竈市に蔵をかまえる同社は、10年前のあの日、震度6強の揺れに見舞われ仕込み蔵は崩壊、押し寄せた津波は場内を浸水させ、約3万本の酒が破損・被災したという。そのなかで奇跡的に生き残り、発酵を続けていた清酒醪(もろみ)があった。

このもろみを原料として製造した本格焼酎を2013年8月よりオーク樽に貯蔵。バニラやカラメルのような甘く香ばしいアロマと、柔らかくも深みのある味わいが特徴だという。

©株式会社佐浦

同社によると、「被災地支援への感謝」と「希望に満ちあふれる未来への祈り」をこめて「オーク樽貯蔵 本格焼酎 浦霞」(3300円・税込)は、数量限定宮城県内限定での販売となる。

復興の日々のなかで熟成した本格焼酎には、10年という月日とともに、未来を紡ぐ希望も内包されている。

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Top image: © 株式会社佐浦
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