近場の「国内線フライトを廃止」へ【フランス】

4月10日、フランス政府は、鉄道で2時間半以内に行ける場所への国内線フライトの運航を全面的に廃止する法案を国民議会(下院)で可決した。

新型コロナの影響で業績が落ち込んだ航空業界にとっては、さらなる追い打ちとなる法案だ。

しかし、そうした懸念の声が挙がるなかで、アニエス・パニエ=リュナシェ産業担当大臣は「飛行機による二酸化炭素排出を抑える必要がある」ことを説き、また「引き続き業界への支援をおこなう」ことを表明した。

気候変動対策として、フランスは2030年までに炭素排出量を1990年比で40%カットするという目標を掲げている。今回の法案はそれを達成するための大胆な政策の一部だといえる。

かなり思い切った改革にも思えるが、それほど環境問題に対する危機感を国が持っているということだろう。

今後、この法案は元老院側(上院)で審議される予定だ。

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