「勇者とは、恐怖を感じない者ではない。真の勇者とは......」──ネルソン・マンデラの言葉
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
ネルソン・マンデラの誕生日
ジェンダーや宗教、人種に民族、職業や障害の有無など、あらゆる“違い”への差別は忌むべきものという認識が定着している現代ではありますが、ほんの30年ほど前まで、政府が法律によって人種を差別するという制度が存在しました。
「アパルトヘイト」──。
「人種隔離政策」や「人種差別政策」と訳される、南アフリカで1948年に制度として確立した有史に残る悪法は、人種を4つに区分し、黒人をはじめとした俗にいわれる有色人種に選挙権や教育、居住、結婚などにおいてさまざまな制限が課せられていました。
そんな非人道的な法律と政府に徹底抗戦し、アパルトヘイト廃止へと導いた人物が、105年前(1918年)の今日生まれた“人権の闘士”ことネルソン・マンデラです。
国民解放運動を指揮する政治団体「アフリカ民族会議(ANC)」に所属し、反アパルトヘイトへの強行姿勢から国家反逆罪の科で27年の投獄生活を送ったのち、1993年、ノーベル平和賞を受賞。翌年には南アフリカではじめて実施された全国民、全人種が参加した選挙により大統領に選出されました。
10年前、95歳で不帰の客となったネルソン・マンデラですが、彼の残した言葉の数々は、今も自由と平等の大切さ、そして人々に勇気を与える存在として生き続けています。
そんな言葉を胸に、今日を、そして自分を生きてみてはいかがでしょうか。
実現するまでは、
いつも不可能に思えるものだ。
教育は、世界を変えるための
もっとも強力な武器である。
成功で人を判断してはいけない。
何回転んで、何回起き上がったかで人を判断せよ。
勇気とは、恐怖がないことではなく、
恐怖に打ち勝つということ。
勇者とは、恐怖を感じない者ではなく、
その恐怖に打ち勝つ者なのだ。