そのスマートウォッチは「餌」を与えないと動かない
シカコ大学の研究チームが粘菌の活動によって動くスマートウォッチの開発に関する論文を発表した。
このスマートウォッチは心拍計測の機能を持ち、心拍センサーに電力を供給する部分に単細胞の粘菌の一種である「モジホコリ」が組み込まれている。
2箇所に配置された粘菌は、水や麦などの餌を与えることで合体し通電するが、放置すれば乾燥するため導電性を帯びず駆動しない。
つまり、このスマートウォッチには餌やりが必要ってこと。
当研究における目的は、インタラクティブなデバイスに組み込まれた生物を世話するという行為がユーザーとデバイスの関係性に与える影響を調べるというもの。
被験者が粘菌内蔵スマートウォッチを9〜14日間装着した結果、責任感を覚えるとともに、相互関係を築き、生物の成長を実感する効果があることがわかった。
我々の生き物に対する愛情はどこからくるのだろうか。
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