【醤油の新潮流】フランス発、「ワイン樽熟成」のオーガニック醤油
麹菌以外の原材料を現地で調達しワイン樽で発酵・熟成させた、フランス生まれの醤油が日本初上陸した。今月10月1日の“醤油の日”から日本での販売をスタートしたのは、醤油の概念を覆すプレミアムな高級ボトル醤油「SHINKO NOIRE」。
明治14年(1881年)創業の歴史を背景にもつ和歌山の醤油蔵「湯浅醤油有限会社」と400年間一切農薬を使わずにブドウを育てるフランス・サンテミリオンの老舗ワイナリー「シャトー・クーテット」による共同醸造の純フランス産オーガニック醤油だ。
ワイン樽仕込みで12ヵ月熟成
「SHINKO NOIRE」は、フランス・ボルドー産のオーガニック大豆と小麦、そしてフランス西部イル・ド・レの塩田の塩を原材料に、ワイン仕込みに使うオーク材の大きなワイン樽を使用して発酵・醸造した濃口の生醤油。
フランスの伝統的なワイン製造技術を取り入れて12ヵ月熟成させた仕上がりは、透き通った黒色をしながら甘味があり、後味は軽やか。
ワインの香りの要素が加わるとともに硬水を使用したことで、フランス料理とのマリアージュも抜群だそう。
欧州のオーガニック認証も取得
現地フランスで完成した醤油は「SHINKO NOIRE」のほかに、「SHINKO BLANCHE」(白生醤油)も加えた2種類。2024年4月にフランス国内で販売を開始したところ、相場よりも高価な1本19ユーロという価格ながら約7000本が3ヵ月という短期間で売れたという。
フランスで純国産の醤油を製造・販売することは初めてであり、その品質は高く評価されユーロリーフマーク(EUのオーガニック有機認証)とABマーク(フランスのオーガニック有機認証)の両方を取得するまでに至った。
日本では200本限定での販売から
日本にもその評価の声は伝わり、熱いご要望もあって「湯浅醤油有限会社」のオンラインショップおよび自社直営店(丸新本家本店・田辺店、湯浅醤油九曜蔵、丸新本家南紀白浜とれとれ市場店)での販売を決定。
今回は2種類ある醤油のうち、「SHINKO NOIRE」(濃口生醤油)を200本の数量限定で販売する。
印象的なボトルはフランス産の特注品でキャップは木製。フェイス部分にはシールではなくガラスを削って彫ったデザインを施しするなど高級感あふれる洗練されたデザインも魅力。
こんな“美食の国フランス”の醤油で日々の食事をアップデートするのってお洒落かも。
『SHINKO NOIRE』
【内容量】200ml
【原材料】フランス産オーガニック大豆、オーガニック小麦、イル・ド・レの塩
【販売価格】1本:1万800円(税込)