「コスモ石油」足立区の全区立小中学校に「CO2排出ゼロの電力」供給
今月1日から、足立区のすべての区立小中学校で、再生可能エネルギー100%の電力の供給がスタートした。
供給元は、あの「コスモ石油マーケティング株式会社」。今回の電力切り替えによって、年間で約6624トンのCO2排出量を削減できる算段が立っているという。
区内の総使用量の約半分
実質CO2排出量ゼロの電力に
ではなぜ「足立区で」なのか?
じつは足立区では、2030年度のCO2排出削減目標を2013年度比で46%以上とし、2050年にはCO2排出量の実質ゼロ化を目指す「足立区二酸化炭素排出実質ゼロ宣言」を表明。その宣言実現のために、コミュニティセンターや清掃事務所などの29の公共施設で、コスモ石油の電力プラン「コスモでんきビジネスグリーン」を導入している。今回は、そこに102校の区立小中学校が加わった形だ。
「コスモでんきビジネスグリーン」とは、再生可能エネルギー指定の非化石証書等を使用して環境価値を付加することで、実質的にCO2排出量ゼロを実現するサービス。顧客(この場合は足立区)が年間の販売量相当以上の非化石証書等を購入し、電気の販売にあわせてそれを使用する。すると、使用電力のすべてが実質的に再生可能エネルギー由来の環境価値を持つものになる、という仕組み。
今回の区立小中学校のプラン導入によって、足立区内で同電気プランが導入されている施設は全部で131ヵ所に。年間で約2500万kWhの総使用電力は、足立区全体の使用電力の約42%と、半分近くに相当するという。
限られた資源を守り、持続させていくための施策となるか。注目したい。
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